出版社内容情報
おもしろくて、楽しくて、いつまでだって、遊んでいたいのに、「もう寝る時間ですよ」というお母さんの声。でも、途中で止めることなんかできません。「いやだーい」と、ぼうやは遊び続けます。
トラや、兵隊さんや、汽車や、楽隊に会うたびに、一緒に遊ぼうと誘いました。でも、「眠い」「疲れた」と、だれも相手になってくれません。とうとうお月さまにもことわられて、ぼうやは、ひとりになってしまいました。
みんなが眠りの国に入ってしまって、一人取り残されたぼうや。でも、もう一人だけ、ぼうやを待ってくれている人がいました! ぼうやは、その人の胸に抱かれて、心地よい夢の国へ……。
3歳くらいから。1997年ケイト・グリーナウェイ賞受賞作品。日本図書館協会選定図書。
ケンブリッジには、絵本専門の店があります。何千冊も店頭に並んでいる中から、どうしたことか、ヘレン・クーパーさんの絵本を選んで買いました。それが『いやだあさまであそぶんだぃ』(はじめは『星棲む里へ』と訳していました)でした。まだ、彼女がケイト・グリーナウェイ賞をとる前で、有名ではなかった頃です。それから毎日、まだ日本語も英語もおぼつかない三歳児に、この本を読んでやりました。彼にどのような刷込みがなされたことでしょうか。父も子も大好きな絵本でした。
ふじたしげる(訳者)
内容説明
一晩中遊びたいぼうやは、自動車に乗って、冒険の旅にでかけました。ところが、トラも、兵隊さんも、汽車も、楽隊も、お月さまも、みんな眠りの国にはいってしまい、ぼうやはひとりきりになってしまいました。じっと、たたずんでいるぼうやのところへ、近づいてくる人が…。1997年ケイト・グリーナウェイ賞受賞。
著者等紹介
クーパー,ヘレン[クーパー,ヘレン][Cooper,Helen]
1963年、ロンドンに生まれ、湖水地方のカンブリア州で育った。児童文学に手を染める前は音楽の先生になる勉強をしていた。同じく作家・挿絵画家の夫、テッド・デューワンと娘のパンドーラとともに、オックスフォードで暮らしている。本作品で、1997年ケイト・グリーナウェイ賞受賞。さらに1999年『かぼちゃスープ』(アスラン書房刊)で、二度目のケイト・グリーナウェイ賞を受賞
ふじたしげる[フジタシゲル]
ヘレン・クーパーの作品には、ケンブリッジ留学中に出会った。当時3歳だったわが子に、毎日読んでやったことを懐かしく思い出す。金沢大学名誉教授、学部・大学院で英文学担当。現在、立正大学文学部教授。著書の『草の碑―満蒙開拓団・棄てられた民の記録』(能登出版)で、鏡花賞受賞
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