出版社内容情報
「時間ってどんなもの?」カーリンは家中の人に聞きました。だけど「いそがしい」「時間がない」と、だれも相手になってくれません。カーリンは、時間をさがしに、町の時計台にでかけました。時計台の中に、小さな妖精がいて……。
4歳くらいから。日本図書館協会選定図書。
「なぜ?」「どうして?」と、それまで自分中心だった幼い子が、質問魔になる時期があります。簡単に答えられることならともかく、カーリンの問いは両親やお兄ちゃんにとって難問でした。カーリンの疑問に答えてくれたのは、時計台の中で会った妖精のおじいさんでした。子どもの「なぜ」を、つい後回しにしがちな大人、そんな日常のひとこまを、時間という哲学的なテーマとからめて、さりげなく描いています。愛らしい少女、雪の町並み、薄暗い時計台の中などの表現も、少女の心の動きとマッチしています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
8
時間というものの不思議さにひとり対峙しようとするカーリン。誰も彼も忙しくて、しっかりと自分に向き合ってくれないから、どうにかして時間を見つけようとする。読みながらカーリンとともに、時間という見えないものの魅力や本質に惹かれていきました。2020/08/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
時間についてかかれている絵本。カーリンは腕時計、カッコウ時計(鳩じゃないんんですね)、時計台、と時間探しをします…。2020/05/31
ヒラP@ehon.gohon
7
時間っていったい何者だろう。 時間はいったいどこにいるのだろう。 女の子の疑問は、とても哲学的です。 時間はなかなか思い通りにならないもの。 女の子の疑問にしては、かなり高度であり、本気で探すところなど悩める青年の雰囲気です。 子供向けではなさそうですが、とても意味深い絵本でした。 2013/03/16
ryo
0
ちょっとむずかしかったかな?「忙しい」ってことと「時間」が関係してるってことがわかったかなあ「忙しい」を「時間がない」っ表現してれば子供もわかりやすかったかも。2013/06/18
遠い日
0
080622【読書ノート/ひとことメモ】時間の不思議さ。2008/06/22
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