内容説明
モノ・コトから浮かびあがる学校の豊かさ。わかった。飛び交う言葉。トイレのベンチで花子さんのヒソヒソ話。学校に住まう様相を鮮やかに描きコミュニティの再生を。教育改革を撃つ。
目次
学校に人は住まっているか
1 むかし学校は…(廃校舎と希望;校区と運動会;ラジオ体操と生命保険;「山びこ」と愛のムチ;家庭科室と西欧モダン ほか)
2 豊かだった…か?(コクサイとTPO;上履きと民主教育;制服とノスタルジー;給食と秘密;レンタルペットと学校知 ほか)
3 教育? 改革?(トイレと太郎くん;学期とメリハリ;『心のノート』と自分らしさ;コンピテンシーと○○力;土曜日と学校 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
銀雪
3
教育についての授業で、レポートの課題図書となっていた。意外と読みやすく面白い。校舎、制服、校歌、給食など学校を取り巻く「モノ・コト」についての論考。どれも短く、ミニエッセイのように読めた。個人的には、「レンタルペットと学校知」のくだりが最も印象的。また、最終章の「モノの星座と政治の発見」はやや難解だけど、ネオコンやネオリベ、ケータイなど様々な視点から教育のあり方を考えさせられた。また本書の導入は、鉄道についての話だったので、鉄道オタクな彼氏のいる私はより興味深く読めた。2011/07/24
himitsukey-chi
0
「住まう」という視点2011/08/21