内容説明
1984年8月、岐阜で開いたささやかな集会から始まった部落問題全国交流会も今年で14年めを迎えた。本書は、「人間と差別をめぐって―部落・部落民・部落差別」をテーマとした、その第14回交流会での議論の記録である。
目次
何が問題なのか
1 「ひとくくり」と「ひとりひとり」(アイデンティティ=帰属意識への疑問;名付けることが差別になる?)
2 いまなぜ、カムアウトなのか(「交わる」ことの意味;「名乗る」ことの意味)
3 部落差別と共同性(起源論を考える;共同幻想としての部落差別;共同観念と個)
4 自らの意識と向き合うことから(私にとって「部落民」とは;「部落民」としての自己意識;「部落問題」として括られて見えなくなる世界)
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