内容説明
その冬、思いがけぬ災厄が人類を襲った。有史前から銀河をさすらう異形の生命体が地球に着陸し、人々を喰らい始めたのだ。未曽有の危機に立ち向かう、合衆国軍と超能力者達の合同部隊。その背後で暗躍する、宇宙怪物を崇拝する恐怖の秘密結社。さらにこの戦いを見守る、密かに地球に居留していたエイリアン。交錯する戦いの行方は?二重三重の筋だてで贈る圧巻の『宇宙戦争』。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
30
93年(平成5年)税抜631円の文庫初版。GRRマーティン編の“ワイルドカード”の第2部を分冊した上巻。判り易い年表が付くのは下巻のみ。カバーの女性は鉤爪と有翼のペレグリン(日常はTVタレント)で、今回特に出番はないが絵面は良い。上巻の本書は1979年から86年までを史実と絡めながら紡ぐ。相変わらずのエースやジョーカー達の入れ子の群像劇に新しい面子も加わって混沌マシマシ。変態ウイルスに馴染んだアメコミ世界だが、宇宙空間から“群れ”の尖兵部隊が侵略を始める。積むと振出しに戻る侮り難いシリーズだ。★★★★☆☆2023/12/04
sugimo2
2
最初はジューブがなかなか、と思ってたけど、G.R.R.マーティンの「底冷え」が上手すぎて霞む。発表当時「モザイク小説」てのはたしかに魅力的に聞こえたけど、書き手の実力が如実に表れる諸刃の剣でもある。2009/05/18