内容説明
大東流中興の祖・武田惣角の足跡、エピソードの数々を明らかにするだけでなく、高弟方による忌憚のない大東流観を紹介。惣角の実像と門外不出とされてきた大東流技の本質に迫る。
目次
武田惣角の足跡を辿る(スタンレー・プラニン)
たゆまぬ修行を続けて八十年(大東流合気柔術宗範 佐川幸義)
不滅の合気を全身に秘めて(堀川幸道夫人 堀川ちゑ子(堀川幸道 大東流合気柔術免許皆伝 名人)
大東流合気柔術幸道会総本部長 大東流合気柔術免許皆伝 井上祐助)
我が武道遍歴 師・武田惣角の思い出(教授代理・佐藤啓輔)
大東流合気柔術総伝技を次代に託して(大東流合気柔術免許皆伝・久琢磨)
「武道即ち人生」を座右の銘に(大東流合気武道宗家代理・大東流合気柔術免許皆伝(現大東流合気柔術本部本部長・総務長) 近藤勝之)
大東流技の研究・錬磨・伝承を目指して(大東流合気柔術琢磨会総務長 森恕)
天地前後左右の六方に対応する技を求めて(大東流合気柔術六方会宗師 岡本正剛)
父・惣角直伝の大東流を守って(大東流合気武道宗家 武田時宗)
感想・レビュー
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AICHAN
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図書館本。武田惣角は幕末に会津で生まれ昭和初期まで生きた武術家である。私は、武田惣角は近世日本における最強の武術家だったと思っている。彼が修行によって得た合気柔術は、武道ではなく、もちろんスポーツでもない。一瞬の油断が死を招く時代に生きた男が修得した絶対不敗の武術だった。そこから分かれた合気道は武田惣角の殺伐とした技を円く収め、現代柔道はスポーツとなった。しかし、武田惣角の掴んだ技の数々は現代にも連綿と伝えられているのだ。それが大東流合気柔術だ。極真でもグレイシーでも敵わないと思う。2016/08/23
魂@ころがして
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KindleUnlimited2019/09/28