内容説明
幻想の地イデーンの運命をのせてラーミアは羽ばたく。7つめのオーブ、ブラックオーブとは…?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山がち
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一巻と比べて、かなり面白くなってきたと思った。各人間の描写に、なかなか迫ってくるものがある。クリプトカリオンの、狂喜から憎悪への変化や、ルビスのディアルトに対するいじらしい意地のようなものが、ダトニオイデスの妻への急な愛情などは、決して美しくはないものの、かなり人間らしさを描いているように見える。また、危機的状況において、人の思惑のすれ違いから起きる問題というのも、まさに現実の反映であろう。自らの想像をかたくなに信じてしまったために、いらぬ対立を起こし取り返しのつかない状況に、本書でも陥っているのである。2013/09/23
はたすぎ
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これ好きだったなあ。どんな話だったか忘れたけど。
水月
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中巻はほとんどルビスの出番がない。勇者ディアルト伝説とでもしたほうが良かっただろう。ルビスの髪と目が非カラー印刷だと赤ではなく黒くなってしまい、ディアルトも黒髪なので主人公がどちらも日本人になってしまった。ルビスの結婚観も完全に昔の日本女性で、イデーン幻想世界の話ではなくなってしまっている。途中ラーミアで飛ぶ描写はなかなか良い。終盤のルビスは結婚後旦那が帰ってこない寂しい主婦になってしまった。ここからどう「神」になっていくのか、増えすぎた登場人物はどうなるのか、期待は膨らむが裏切られることになる。☆22018/02/03