内容説明
画家・彫刻家・都市計画家・著術家・装飾家・建築家…ル・コルビュジエは生きている。世界的建築家イソザキアラタは近代建築の巨匠ル・コルビュジエから何を啓示されたのか。30年以上にわたる著作の軌跡を辿りながら、そのコルビュジエ体験の真髄と愛着の原像を余す所なく収録。写真・二川幸夫。
目次
ル・コルビュジエはどこにいるか
海のエロス
旅のノート―ル・コルビュジエの日本滞在
1960年、日本はコルビュジエの忘却を始めた
私にとってのアクロポリス
ル・コルビュジエの「ムンダニウム」
ル・コルビュジエの仕事
ル・コルビュジエに関する七つの断章
ル・コルビュジエ年譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
zirou1984
39
建築家として著名な磯崎新氏がル・コルビュジエについて執筆したものをまとめたもの。同じ建築家から観たル・コルビュジエの作品への解説は具体性がありわかりやすい視座を提示してくれるが、それ以外の内容も十分に興味深かった。中でもアクロポリスの旅行経験から彼をヴァレリーと並列に語るそれはル・コルビュジエの近代性を明確に位置づけていると同時に、著者もまた彼の作品を経由して古典建築を位置づけていることが浮き彫りになっている。そして、近代と日本の接続の困難さも存在しているということに。2015/10/14
パダワン
6
磯崎新がいろんなところで書いた、コルビュジエについての文章をまとめた本。先日見たコルビュジエの絵画展の時感じたような、彼のユートピアを求めた理想主義的な所を感じた。それを通して磯崎さんの建築観を強く感じた。アクロポリスについて、堀口捨己、三島由紀夫、コルビュジエ、磯崎新が感じたインパクトとそこから導き出したそれぞれの態度表明の違いが面白い。時間による風化、壊された廃墟感だけでなく、そもそも寸法の比例の美しさ。これこそ建築なのだ。 計画のみで終わったムンダニウム。建てられなかったからこそ消費されなかった。2025/02/22
アツシ
1
磯崎新が書いたコルビュジエ論。想像していたよりも詩的な文章で、分かりやすいとは言えないが、言いたいことは伝わってくるように感じた。 最後まで世の中と闘い続けた人だと言うことか。2025/05/25




