内容説明
『抒情小曲集』の詩篇の新しさとはなにか?詩人はなぜ小説の世界へ重心を移していったのか?これらの問いを中心にすえて、犀星詩の魅力のポイントを縦横に論じる。『銀の匙』ははたして郷愁と浄化の書だろうか?幼女への激しい求愛と女性へのほとんど理由不明の忌避で彩られる作家の生涯の謎をスリリングに読み解く。
目次
室生犀星(詩人の誕生;『愛の詩集』と『抒情小曲集』;詩から小説へ ほか)
中勘助の恋(美しい母と「娘」―江木万世と妙子;「娘」と「父」の変容―猪谷妙子;短く長い三十五年の生―『猪谷妙子伝』と『妙子への手紙』 ほか)
感想・レビュー
-
- 洋書
- 21 24