内容説明
万葉の黒髪、晶子のみだれ髪、かの子の断髪、そして…。“髪”には、女性たちの心の何が映しだされてきたのか?円熟の女性歌人が、“黒髪の歌”に表現された女性たちの心の形を読み解き、また現代の女性短歌の豊穣な魅力を明かした待望のエッセイ集。
目次
黒髪考(歌の神話学;『みだれ髪』考―身体のシンボル;大正黒髪考(岡本かの子“生命の髪”;耳かくしとボッブ) ほか)
地名の魅力
さくら山
純粋なコスモスをもとめて
草野からの声
獣たちはどこにいる
異貌のコスモロジー・前登志夫
菅江真澄のうた
風景のかなたへ
幸田文と『崩れ』〔ほか〕
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- 和書
- 知られざる下野の中世