内容説明
「大化物」「大予言者」「巨人」数々の異名をもち、自らは「世界改造業者」を名乗る出口王仁三郎。近代日本に特異な足音を響かせ歩み、その足跡は日本国内はもとよりアジア大陸にいたりその思想は全大宇宙にひろがる。高熊山で自らの神格、使命を自覚した王仁三郎の模索、そして大本開祖出口直の誕生と苦難にみちた生活…。
目次
霊界の探険
オリオンの星
色ぼけ欲ぼけ
他人の飯粒
ゆりの怨霊
直の結婚
家を売る
澄の誕生
戸閉め
政五郎の死
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
デビっちん
7
出口家から離れて、話は上田家へ。出口王仁三郎と名前を変える前の、上田喜三郎の神童とも呼ばれた幼少期から青年期のお話でした。怪しい話はほとんど出てきませんでしたが、何事にも熱心にハマる姿が人を成長させるのだなと感じ入りました。穴太から園部へと移り獣医学を学びましたが、それは向いておらず、人の天命には向き不向きがあるようです。園部へと移動する途中、あの人と出会う伏線がはられていたので、その回収が楽しみです。2016/05/05
