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内容説明
一六二六年、「太陽の沈まぬ帝国」スペインの首都マドリードへ戻ったアラトリステは、とある事件がきっかけで当代一の美人女優マリア・デ・カストロと関係を持つようになる。だがマリア・デ・カストロの美貌が国王フェリペ四世の目に止まったことから、アラトリステの周囲は俄に騒がしくなっていった。武人としての誇りにかけて、マリア・デ・カストロから手を引くことを拒むアラトリステ。ケベードらによる理を尽くした説得も空しく、事態はアラトリステとフェリペ四世の全面対決へと発展してしまうのであった。一方、宮廷内ではまたしても恐ろしい陰謀が進行しており、アラトリステは宿敵マラテスタによって大逆犯の汚名を着せられてしまう。しかも頼りのグアダルメディーナ伯爵は、マリア・デ・カストロを巡る争いの中でアラトリステを見限りつつあった。そしてアンヘリカへの愛とアラトリステへの忠誠の間で苦悩するイニゴ。男たちの友情と意地が交錯する中、フェリペ四世に暗殺者の兇刃が迫る。黄金世紀のスペインの戯曲、詩、文壇の人間模様をふんだんに盛り込み、精密な時代考証と緻密な描写で当時の帝都マドリードを鮮やかに蘇らせたシリーズ第五弾。
著者等紹介
ペレス・レベルテ,アルトゥーロ[ペレスレベルテ,アルトゥーロ][P´erez‐Reverte,Arturo]
スペイン、カルタヘナ、1951年生まれ。作家、ジャーナリスト。戦争記者として1973年から1994年までの大半の軍事紛争を取材。大成功を収めている作家で、その作品は34言語に翻訳。広範な作品を執筆し、多くの作品が映画化されている。2003年よりスペイン王立アカデミー会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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鐵太郎
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