内容説明
空港ワーキンググループで検討された費用対効果分析の手法を、マニュアルの形で整理したもの。運輸省航空局では、平成9年度より空港整備事業における費用対効果分析手法について検討を行い、その成果を『空港整備事業の費用対効果分析マニュアル1999』としてまとめたものが本書である。空港の整備は、従来から航空需要への対応を基本とし、これに加え適切な空港計画の策定や地元の調整状況等を総合的に評価して事業を進めてきた。本書は、この評価手法を体系的に整理し、需要予測方法、社会的割引率や評価期間の決定、空港事業者や競合交通機関事業者の純便益や沿線の土地等の財産価値の増加、地域の産業活性化や所得増加の評価、用地費の評価方式、事業の実施に伴う環境の変化等、様々な要素を整理し、そのうち数量的な評価を行うべきものと研究途上の課題として定性的な取扱いに留めるものを明らかにしている。
目次
第1編 基本方針(マニュアル策定の目的等;費用対効果分析の基本的留意事項;費用便益分析の基本的留意事項;事業の評価;分析結果の公表 ほか)
第2編 実施要領(費用対効果分析の概要;費用便益分析の概要;便益の計測;費用の計測;費用便益分析に基づく事業の評価 ほか)