データで示す 日本土壌の有害金属汚染

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  • サイズ B5判/ページ数 424p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784900041899
  • NDC分類 519.5
  • Cコード C3051

内容説明

日本は世界有数の金属使用国。カドミウム、インジウム、ニッケルは世界1位、銅、銀、亜鉛、鉛、モリブデンも世界2、3位の使用量である。しかし、その廃棄、回収法は未だ確立されておらず、農作物を育む土壌に影響を及ぼすことになる。本書は、カドミウム、銅、ヒ素による土壌汚染の法令や国の調査について紹介し、基準値決定の経緯をまとめ批判を展開する。主題である土壌と米のカドミウム汚染問題を詳述している。また、ベリリウム、クロム、ヒ素、モリブデン、銀、インジウム、アンチモン、ビスマス、テルル、水銀、タリウムによる土壌汚染も各地の詳細なデータをもとに解説し、図表の総数は260枚に及ぶ。環境学、土壌・肥料・植物栄養学のみならず、生態学、地球化学、公衆衛生学、分析科学の研究者、学生、また、農業関係者や環境に関わる行政・企業などで広く利用されることが期待される。21世紀の環境保全を考える上で欠くことのできない一冊。

目次

第1部 有害金属の生産・輸入と消費および土壌汚染(地殻と土壌における各種元素の存在量;日本における各種有害金属の生産・輸入と消費;世界土壌の有害金属汚染 ほか)
第2部 カドミウム、亜鉛、鉛、銅による土壌‐植物系の汚染(カドミウム、亜鉛、鉛、銅の生産・輸入、消費・輸出および非汚染土壌中濃度;土壌汚染防止法の制定とその仕組み;土壌汚染調査 ほか)
第3部 各種有害金属による土壌‐植物系の汚染(ベリリウム;クロム;ヒ素 ほか)
第4部 道路脇粉塵からみた都市の有害金属汚染(道路脇粉塵を分析する理由;東京都区部;大阪市および周辺都市 ほか)

著者等紹介

浅見輝男[アサミテルオ]
1955年東京大学農学部農芸化学科卒業。1957年東京大学大学院化学系研究科農芸化学専門課程修了。1959年東京大学農学部助手。1972年茨城大学農学部助教授。1980年茨城大学農学部教授(~1998年)。茨城大学名誉教授。日本学術会議会員(第6部)(1994年~)。日本環境学会副会長(1994年~)。農学博士。専攻は環境土壌学。著書(共著)にHeavy Metal Pollution in Soils of Japan(1981)学会出版センター、Changing Metal Cycles and Human Health(1984)Springer-Verlag、Chemistry and Biology of Solid Waste(1988)Springer-Verlag、土壌の有害金属汚染―現状・対策と展望(1991)博友社、Biogeochemistry of Trace Metals(1997)Science Reviews
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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