内容説明
「風の神様」に祝福された少女。あの世までも包みこむ大らかな物語。母をなくした東京育ちのレラが、北海道で出会ったものは…。
著者等紹介
AKIRA[アキラ]
1959年生まれ、美術家。82年にニューヨークへ移住、イーストヴィレッジで多くの展覧会をおこなう。86年アンディー・ウォーホルの奨学金を得て、ニューヨークアカデミーに入学。翌年ヨーロッパに拠点を移し、ギリシャ、イタリア、スペインで絵画制作をつづけ、93年帰国
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感想・レビュー
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麦のみのり
9
私には特別な宗教的な神様はいませんが、作中で描かれる、「なにものにも宿る神様」という考え方に共感しました。アイヌについて関心が深まりました。出産のシーンは圧巻です。葛藤をもつ父親と、それを思い遣りで叱る産婦。アイヌの言葉がちりばめられた、温かくも哀しみと強さと光を感じました。2015/09/03
daidai
0
アイヌにしていることって、文明社会が未開社会にしていることと全く同じ。アイヌの暮らし方は自然とともにある。しかし文明社会のあり方は、、、。2016/06/19
おなす
0
私も北海道人。 でもアイヌ民族の智恵は、ほとんど知らない。 ここにでてくるおばあちゃんは、 たとえば、風の谷のナウシカのおばあちゃん。 なんでも知っている。 智恵・感謝・バランス。 人もそのひとつなんだよ、とやさしく教えてくれる。 この作者のAKIRAさん。 じつは歌も歌うし、絵も描く。 メッセージたっぷり栄養満点のアーティスト。2009/02/08
Megumi Tateishi
0
アイヌの話もっと読んでみたい2012/01/15