内容説明
シネマ『笑の大学』(三谷幸喜作・星護監督)で現代に甦った、昭和モダニズムの華麗な演出者菊谷栄。方言詩集『まるめろ』で津軽エスプリの極北を示した、現代のマレビト高木恭造。青森を源流とするふたりの青春と彷徨を、資料を基に綿密に構成し歴史の鉱脈を穿つ。
目次
第1章 レヴュー作家菊谷栄の青春(菊谷栄と仕事―或いはクロニクル風スケッチ;菊谷栄と故郷―或いは津軽幻想;画業・観劇・観映―菊谷栄と「知的青春」;菊谷栄とエノケンの出会い ほか)
第2章 方言詩人高木恭造の青春(記憶と幻影;彷徨する魂;『まるめろ』の衝撃と生成;青森・東京・満洲 ほか)
著者等紹介
有戸英明[アリトヒデアキ]
福島県生れ。公務員である父の転勤に伴い県内を転々する。会津高校卒業後に上京。青春遍歴を経て、出版社、進学塾、連合等の労働組合上部団体に勤務。2005年、職を辞して現在、執筆に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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