美術館ができるまで―なぜ今、豊島なのか?

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美術館ができるまで―なぜ今、豊島なのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 272p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784899920472
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0030

出版社内容情報

豊島に美術館ができるまでの歴史を一挙に公開。

今でこそ国内にとどまらず、海外でも高い評価を得ている豊島美術館。

しかしほんの数年前まで、豊島は「ゴミの島」と呼ばれていた。日本最大級の不法投棄事件を乗り越え、世界が称賛する豊島美術館がつくられるまでの経緯とは。

また豊島美術館はどのようにして作られたのか?



現代の話だけにとどまらず、歴史、芸術文化も紐解いていく。

豊島には古くから日本古来の芸術要素が散りばめられていた。運慶と豊島、神社と豊島、古事記と豊島。豊島には、優れた芸術や文化が多く残っている。



豊島の歴史を深く知ることによって、日本の社会問題や文化芸術、美意識が見えてくる。

「なぜ今、豊島なのか?」その答えが本書で明らかに。

序章

瀬戸内、豊島



なぜ今、豊島なのか

豊島との出会い

自然豊かな島



第二章

なぜ豊島はテシマと読むのか



解明の糸口

・美術館で神社発見

・唐櫃も見つかる

・棚田とその神社



一つの島の、二つの島

・「豊島」とよしま

・「手島」てしま



徳川幕府が豊島を命名

・島の分断と合併

・異なる二つの文化

・瀬戸内海の文化分岐点



第二章 古都の芸術

奈良興福寺の豊島

・運慶一派の仏像

・香川県最古の石鳥居

・木を彫る、石を彫る、土を彫る



自然の美、日本の美

・自然を礼賛した工芸

・生命と色彩

・自然の本質を描く

・瀬戸内海と古事記

・自然とともに生きる



第三章 ごみの島

ごみの島と呼ばれた島

・日本初の国立公園

・豊島問題



豊島事件

・逮捕から始まる事件

・弁護士を結成

・衝撃の実態

・島をあげて闘う

・県と住民が和解



ごみの撤去完了



第四章 美術館ができる

瀬戸内国際芸術祭

直島から豊島へ

・「よく生きる」を考える

・地中美術館

・美術館を豊島に



豊島美術館

・世界初の建築

・自然と調和

・構造設計

・伝統建築と現代建築

・美術館のつくりかた

・一つだけの作品

・内部空間

・日毎に変わる表情

・美術館が開館



あとがき

佐々木良[ササキリョウ]
著・文・その他

目次

序章 瀬戸内豊島(なぜ今、豊島なのか;豊島との出会い ほか)
第1章 なぜ豊島はテシマと読むのか(解明の糸口;一つの島の、二つの島 ほか)
第2章 古都の芸術(奈良興福寺の豊島;自然の美、日本の美)
第3章 ごみの島(ごみの島と呼ばれた島;豊島事件 ほか)
第4章 美術館ができる(瀬戸内国際芸術祭;直島から豊島へ ほか)

著者等紹介

佐々木良[ササキリョウ]
学芸員、作家。日本国史学会。昭和59年生。京都精華大学芸術学部卒業。工芸家の祖父のもと、幼少期から制作を始める。油絵を専門としながら、漆芸の制作にも注力する。大学卒業後は、地中美術館に従事し、豊島美術館においては設立メンバーとして携わる。京都現代美術館の学芸員を経て、フリーランスとして国内外の展覧会を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

64
豊島美術館がなぜ豊島にできたのか?豊島の歴史・産廃問題・美術館を十全に語り尽す。なぜ豊島をテシマと呼ぶのか?古事記の豊姫を祀る神社。産廃問題における香川県と住民の長い戦い。そして瀬戸内国際美術祭と豊島。豊島美術館はコンクリート1枚だけで構造設計された世界初の建築。自然との共存を考える場。工法は奈良の大仏と同じ日本の伝統の鋳造工法。内藤礼が2mmの穴を無数に開け地下水が染みだし水滴が移動する。リボンで風を視覚化し、端を鋭角にして「あま」を表す。水滴の様な外観。知れば知るほど素晴らしい。今夏の再訪が楽しみ!2019/07/27

ぶんこ

48
直島の地中美術館は有名ですが、豊島美術館は知りませんでした。また、この島に過酷な産業廃棄物闘争があった事も知りませんでした。産業廃棄物と美術館建設の因果関係を主に知りたくて読みました。時系列に書かれた本が好みなので、江戸時代からの歴史や興福寺の所領地等々の話など、かなり飛ばし読み。というよりは後半の「ごみの島」から読み始めました。暴力や権力に屈する行政、最初に認可した県知事には吐き気を催すほどで、そんな中で島民の勇気、勝てる要素は皆無と誰も引き受けなかった弁護を引き受けた中坊さんに感動。2018/10/18

それいゆ

43
私は、小さい頃から何の疑問も持たずに豊島(てしま)と言ってましたが、豊島には国境があって、備前の国の豊島(とよしま)と讃岐小豆島の手島(てしま)に分かれていたことを初めて知りました。八幡神社が二つもあることは、「小さな島なのになぜ?」といつも疑問に思っていました。やっと分かりました。目から鱗です。豊島の由来は「豊かな島」だからという土庄町誌の説明が、いかにいいかげんかということもよく分かりました。だいたい町誌の編集というのは、自分たちの都合がいいように捏造する!その仕組みもよく分かりました。2018/09/04

みーさん

8
豊島と書いて、てしまと読む地名は全国で一箇所のみ。豊島の成り立ち、奈良とのつながり、豊島事件について、豊島美術館についてわかりやすく書いてある。20年ほど前、産業廃棄物の島として知り、次に瀬戸内ビエンナーレで知った。平成29年に770億円かけた廃棄物撤去事業が完了。しかし汚染水はなおも残っている。2018/08/08

kuma suke

6
恥ずかしながら、豊島事件のことは知らなかった。豊島美術館、行ってみたい。2018/09/03

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