内容説明
それは「詳しくはホームページで」の裏側で起きていた。少子高齢化に加え単身化、となれば身寄りなき老後も珍しくない。日本の高齢者は海外比で「孤立している」と、国も「防止策」の指針を示すが、孤立は決して個人レベルの問題ではない。社会の不平等を拡大したコロナ禍では、医療介護の破綻、貧困、孤立、システム不全で、ひとは哭いた。老いること=貧しくなる、しかも「つらいは言えない」「迷惑をかけたくない」から悲劇も。老いは誰にも容赦なく、やがて自分でできることをひとつひとつ奪っていく。仏頂面した現代社会の解剖こそ急がれた。
目次
第1章 コロナと孤立
第2章 貧困と孤立―貧困から孤立、そしてさらなる貧困へ
第3章 「個」と自己責任
第4章 行政だからできること
第5章 自治体の挑戦―先行する実践例に学ぶ
第6章 孤立と社会的処方
著者等紹介
山口道宏[ヤマグチミチヒロ]
ジャーナリスト、星槎大学特任教授、東洋大学アジア文化研究所客員研究員。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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