内容説明
神仏習合の地・熊野の淵源を訪ねる。本宮・新宮・那智山から成る熊野三山の由来や聖地たるゆえんを集め、まとめた古文書『熊野山略記』。そこに登場する主人公たちを独自の視点で描くとともに、読み下し文に解説も加えた意欲的な一冊。
目次
第1部 主人公の諸相(いつ、誰が、何のために;猟師の妻の不倫;海の民、南蛮;謎多き人物、裸形;熊野三党のルーツ;数説ある権現の出自;影が薄い役行者;那智の修験者たち)
第2部 『熊野山略記』読み下しと解説(本宮縁起;新宮縁起;那智山瀧本事)
第3部 『熊野山略記』翻刻―熊野那智大社蔵(『熊野那智大社文書』第五所収)(本宮縁起;新宮縁起;那智山瀧本事)
著者等紹介
桐村英一郎[キリムラエイイチロウ]
1944年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒。朝日新聞社入社後、ロンドン駐在、大阪本社、東京本社経済部長、論説副主幹などを務めた。2004年11月末の定年後、奈良県明日香村に移り住み、神戸大学客員教授として国際情勢、時事英語などを教える傍ら古代史を探究。2010年10月から三重県熊野市波田須町に住んでいる。三重県立熊野古道センター理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。