目次
第1章 児玉の空のもとで(塙保己一のプロフィール;生まれ故郷で;失明;悲しみを乗り越えて)
第2章 夢と現実のはざまで(夢やぶれて;多くの人たちに支えられて学問の道へ;関西旅行;悔しさをバネに;天は自ら助ける者を助ける)
第3章 水を得た魚のように(賀茂真淵先生との出会い;名声のためではなく;『群書類従』の編集・発行)
第4章 名声をよそに(水戸の黄門様の『大日本史』;和学講談所を開く)
第5章 大河の流れとなって(その生涯を振り返って;汗の結晶・あの版木は今?;保己一のエピソード)
著者等紹介
堺正一[サカイショウイチ]
昭和18年(1943)、埼玉県川越市に生まれる。早稲田大学第一法学部、同大学教育学部卒業。埼玉県立高等学校及び養護学校に勤務の後、埼玉県立盲学校校長等を歴任。この間に埼玉県教育委員会勤務。(社)温故学会研究員。現在は立正大学社会福祉学部教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なお
21
図書館本。ヘレン・ケラーが尊敬していたという塙保己一。恥ずかしながら、初めて知りました。盲目でありながら学問に対する熱意が凄い。周りを圧倒させて、支援を受けられる様になりすばらしい成果をあげている。2016/06/29
裏鬼門
3
偉大な先達に乾杯♪2021/04/08
ぼちぼちいこか
3
塙保己一の名は知っていたがなんの功績があったか、時代はいつの人かが知らずにいた。辛くもニュースで塙保己一の名前の付いた盲学校の生徒が駅で歩いていたら白杖を誰かに蹴られけがをした。内容は子供向けに書いてあるので簡単な文章で漢字はすべてルビがふってある。奇跡の人ヘレンケラーが心の師と仰ぎ、来日していたことも初めて知った。自分は「目明きめくら」だったことを思い知らされた。2015/09/25
ao
1
この本を勧めてくれた人に申し訳ないけど無味無臭。微塵も心が動かなかった。保己一は易しくて質素で一途。マイナーな知識が少し増えただけ。その人が影響を受けた本を読んで、同じように感動できるとは限らない。興味や関心がないっていうのも一因かもしれない。人から勧められた読みたくない本より自分で見つけた読みたい本。自分を思っての好意には感謝しかないけど、自分を動かせるのは自分しかいないことを再確認。2020/09/26
ダージリン
0
塙保己一の名前は知っていたが盲目だとは知らなかった。盲目でありながら優れた学問の業績を上げたことには感嘆する。ヘレン・ケラーもこの人を敬愛していたらしい。戦前は小学校の教科書に必ず取り上げられていたと言うが、現代でも知っておくべき人という気がする。二宮尊徳やこの塙保己一など、刻苦勉励の人にもっと敬意を表しても良いのではないだろうか。2012/12/16