内容説明
ドイツ在住30年に及ぶ日本人医師(心臓外科医)が、日本の医療に投げかける疑問。なぜ、患者は医者の説明に満足できないのか。なぜ、病院では多くの検査、薬が当たり前となっているのか。なぜ、問題のある医者が生まれるのか。更新されない医師免許の問題とは。なぜ、日本の医者は学会活動にばかり忙しいのか。なぜ、患者は専門医や病院のランキングに左右されるのか。
目次
1部 ドイツ医療に三〇年間従事して(ドイツに行くことになったきっかけ;日本人初のオーベルアルツトに ほか)
2部 日本の医療なぜ(自分の病気について聞けない患者;長時間待っての三分診療、なぜ ほか)
3部 ドイツに学ぶ医療改革(日本が手本とした医療制度;良い医者、良い病院が生き残る制度 ほか)
4部 日本の医療を変えるもの(日本の現状に募る不満;「日本的」なものからの脱却をはかる ほか)
著者等紹介
南和友[ミナミカズトモ]
1946年、大阪和泉市生まれ。1974年、京都府立医科大学卒業。1976年、ドイツ交換留学生(DAAD)としてデュッセルドルフ大学胸部血管外科に留学。1981年同大学講師を経て、1984年よりバード・ユーンハウゼン心臓病センター主任心臓外科医をつとめる。1989年よりボッフム大学臨床教授を兼務。これまで(1989年3月~)に同センターで1300例に及ぶ心臓、肺移植を行う。2004年、ドイツの心臓外科医としては日本人初の永代教授に任命される。学会誌『Cardiovascular Engineering』の編集長。“IV World Artificial Organ,Immunology and Transplantation,1997”“International Society of Rotary Blood Pumps,2003”の会長をつとめる
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