内容説明
一九七四年、竹野広行ら佐世保出身の三人が、東京練馬で小さな工房を開設。“街のでえく(大工)”が取り組んだのは、障害児・者の生活道具づくりだった。でく工房と仲間たちの仕事は広がり、彼らの「いす」は「座位保持装置」となっていく。貧乏を楽しみ、ものづくりに情熱を燃やしたお伽噺のような時代から、福祉機器製作のパイオニアとして突き進む今日まで、その足取りをルポルタージュする。
目次
第1章 工房のしごと
第2章 ストーブ開き
第3章 実習生と全国工房連絡会議
第4章 つどう日々
第5章 命名「座位保持装置」
第6章 産業のゆくえ
第7章 ストーブじまい
著者等紹介
矢野陽子[ヤノヨウコ]
1968年、東京生まれ。1990年成蹊大学文学部卒業後、社団法人日本青年奉仕協会の1年間ボランティア計画に参加し、埼玉県の「わらじの会」に派遣される
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