内容説明
沖縄の言葉に、歴史あり。あなたの知らない琉球語の変遷を、従来とは違う視点で考えた、気鋭の言語学者による、しまくとぅば茶飲み話。
目次
保栄茂はなぜ「ビン」と読むのか(二つの同心円;最古の琉球語資料 ほか)
漢字と琉球語の世界(言語における固有の要素と外来の要素;現代琉球語における漢字の読み方 ほか)
外国から観た琉球語(琉球における書き言葉;漢文の素読と琉球王国の共通語 ほか)
琉球語の過去と現在、そして未来(方言札は琉球語を消滅させたのか;方言札をめぐる男女差 ほか)
授業とお稽古のあいだに(専門家の意見もいろいろ;広まる俗説 ほか)
著者等紹介
石崎博志[イシザキヒロシ]
1970年石川県金沢市生まれ。東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。復旦大学(中国)国費留学、国立高等研究院(´Ecole Pratique des Hautes ´Etudes,フランス)客員研究員。博士(文化交渉学 関西大学)。1997年より沖縄在住。琉球大学法文学部准教授。専門は中国語史、琉球語史。2012年第十六回窪徳忠琉中関係奨励賞、2013年第三五回沖縄文化協会賞(金城朝永賞)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とうせい
1
★★★☆☆ とてもわかりやすく書かれていて、琉球諸語に関する初歩的なことを理解することがでる一冊である。ただ、なぜか最後の方に琉球諸語と全く関係のない作者個人の大学などに関する意見について書かれていてちょっと不思議に思った。それはともかく、琉球諸語の基本的な特徴や歴史を知るための入門書としては悪くないと思う。2024/05/29
トマズン
1
中国を専門としている著者が課外授業という事で琉球の言語について調べてみた。 所謂沖縄の方言とは独立語なのかそれとも日本の各地にある方言に分類されるのか 著者は言語ではなく方言だと言う。本書では本土と沖縄の言語の比較を見ながら、方言札に至る経緯(強制とはいかず自然に起こった事) 琉球時代のコミュニケーションのやりとり等、解り易い内容となっている。 昔は漢文を読むときに使われる漢文訓読の口調が口語に転用され 方言差が大きい琉球王国の共通の言語的基盤を与え支えていたかもしれない、もしそうなら面白い。2017/04/15
健康平和研究所
0
158ページ 「しまくとぅば(島言葉)」は沖縄の言葉を表現する際のもっとも中立的な言葉 210ページ 先行研究を批判的に検討することは一見すると競争しているように見えるが、実は学術を進展させるための協力的行為なのである2019/01/31
二人娘の父
0
本書で共感したのは、なにより著者が沖縄出身ではないという点。つまり出身地などや育った環境にとらわれず客観的な研究が可能。また中国語研究者という点も「琉球語」をとらえる上で、有利と感じた。また本書の最後の章は教育論としても、また昨今の国家と個人との関係性がこんがらがって青くなっている人たちの分析としても、非常に面白かった(「偉人と罪人とボク」)。詳しくはぜひ読んでいただければ。最後にみなさんは、豊見城市の保栄茂という地名、読めますか?本書を読むと、読み方も分かるし、たぶん忘れなくなります。2019/01/07
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