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内容説明
大自然への憧憬と郷愁、限りなき一筋の白い道。その生涯と画業の軌跡を、貴重な資料で再現した巨匠東山魁夷、旅と思索の風景。
目次
第1章 少年時代
第2章 美校時代
第3章 ドイツ留学
第4章 遍歴時代
第5章 人生の山河
第6章 ヨーロッパ紀行
第7章 悠久の旅
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
野のこ
17
素晴らしいの一言に尽きます。いろんな空想にふける幼少時代、このときから自然を愛する「我が自然の美しさに涙流すを覚えぬ」。やがて馬が表れて私はドキドキしました。家族が相次いで亡くなり喪失の体験とそれを超える祈りの心。「清澄な空気を呼吸し、私自身はすっかり透明になって、森や湖の上に消散してゆく」。妻のすみさんと仲良く写真に写る姿、スケッチする山々への眼差し、旧友との笑顔の再会、たくさんの写真や資料に目頭が熱くなりました。この一冊に彼の人生が詰まってて涙しました。長野県信濃美術館にぜひぜひ訪れたいです。2016/11/22