内容説明
おとうとがうまれて複雑な気持ちのベニー。「おしゃぶりは駄目」といわれれば、いっそうほしくなる。バルブロ・リンドグレーンは、そのように揺れ動くベニーを簡潔でしかも含蓄のあることばで見事に表現し、オーロフ・ランドストロームはベニーの一瞬一瞬を驚くほど表情豊かに描き出している。作家と画家の心がひとつになって、すばらしい一冊を作り出した。
著者等紹介
リンドグレーン,バルブロ[リンドグレーン,バルブロ][Lindgren,Barbro]
1937‐。スウェーデン・ストックホルム生まれ。スウェーデンを代表する子どもの本の作家。1973年アストリッド・リンドグレーン賞。1991年スウェーデン文学協会賞受賞
ランドストローム,オーロフ[ランドストローム,オーロフ][Landstr¨om,Olof]
1943‐。フィンランド・オーボー市生まれ。1992年エルサ・ベスコフ賞受賞
うらたあつこ[ウラタアツコ]
1941‐。東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たーちゃん
28
待ち望んでいた弟の誕生。だけどお兄ちゃんだってまだまだ小さな子供。弟がちゅぱちゅぱ口に入れてるおしゃぶりをどうしても欲しい。弟は大好きだけどまだ自分だって甘えたい子供なんですよね。ベニーの複雑な感情にキュンときました。息子はおしゃぶりが欲しくて泣く弟を見て「あっ!おしゃぶり欲しがって泣いてるよ」とお兄ちゃんに伝えていました。2021/10/04
遠い日
12
弟ができたベニー。まだ小さいのに、「もう大きいから」と言われることに嫌気がさす。思いっきりの赤ちゃん返りは、「やってやるぞ」という確信犯。でも、ちゃんと兄の自覚も見え隠れ。要領も覚えて、だんだんおにいちゃんになってゆく。2015/05/25
Cinejazz
9
〝仔豚のベニ-は、お兄ちゃんになりました。欲しくてたまらない弟が生まれたのです。弟はふぎゃあ、ふぎゃあ泣いてます。お母さんが、おしゃぶりを持ってきました「」いいなあ、ぼくも欲しい」「だめよ。あなたはもう、大きいんだから」「ぼく、大きくなんかない」...「お母さん、ぼく赤ちゃんを連れて散歩してきま~す」...掃除中のお母さんには聞こえません...外に出たベニ-は、ドアの傍に弟を置いて、おしゃぶりを取り上げ、縫いぐるみのブ-ちゃんを渡しました。そして、急いで逃げました…〟構って欲しい子どもの思いを描いた絵本。2024/11/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
ある朝、ベッドの横に赤ちゃんがいて「あなたの弟よ」とお母さんが言いました。ペニーはおにいちゃんになったので喜んでましたが、やがて飽きてしまい、あかちゃんのおしゃびりをとって外へ飛び出しました…。2023/03/07
pocco@灯れ松明の火
4
大図書館(ぶた):ベニーはおにいちゃんになったが面白くないから家出。持ってでたのは、表紙絵の通り。私の妹は長い間吸ってたから引っ張った気がする。2011/04/22