内容説明
『長くつ下のピッピ』『やかまし村の子どもたち』など世界中の人びとから愛される作品はいったい、どのようにして生まれたのか?晩年のリンドグレーン(84歳)を訪ね、その創作の秘密に迫った、心あたたまるインタビュー集。
目次
赤い日よけのついている黄色い家
アストリッド・リンドグレーンの本は、なぜ世界中の子どもたちに愛されているのでしょう
「『エーミル』の最後の章を書き終えたとき、私は泣きました」
クリスマスの本の思い出
遊んで、遊んで、遊びました!
子ども時代を過ごした家
アストリッドはどんな少女だったのでしょう
クリスティンの台所
十代から二十代にかけてのアストリッド
幸せな母親
彼女は執筆を始めます
お話のアイデアはどこから生まれるのでしょう
「自然への憧れが、私に『ローニャ』を書かせました」
アストリッド・リンドグレーンはどのようにして作品を書くのでしょう
アストリッドの本は、外国でどんな形で出版されているのでしょう
有名になるのは楽しいことですか
著者等紹介
ユンググレーン,シャスティーン[ユンググレーン,シャスティーン][Ljunggren,Kerstin]
1939年、スウェーデンストックホルム市に生まれる。ジャーナリスト。子どもの本の作家とのインタビューを多く手がける
うらたあつこ[ウラタアツコ]
1941年、東京に生まれる。早稲田大学卒。翻訳グループ“むろの会”の会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆか
21
中学二年の時に、近くに市の図書館ができ、児童書のコーナーが二階でした。小さい子達に混じって、読書メーターを紹介してくれた友達と「ミオよわたしのミオ」「はるかな国の兄弟」を借りて読んだことがつい昨日のことのようです。当時本は作者名順ではなく、題名があいうえお順で、ピッピを書いた人と同じ人とは知らずに読んでいました。またリンドグレーンに会えてよかった。本文より「アストリッドは、すべての子どもに読書の喜びを知ってもらいたいと願っています。ひとたび本の楽しさを知れば、決して孤独を感じることがないと思うからです→2020/04/29
Li
1
リンドグレーンの評伝。執筆活動を始めることになったきっかけや作品の裏話が書いてあり、大いに一読する価値があります。子どもの頃に、本とビデオを繰り返し見ていました。リンドグレーンの作品に触れると、当時のワクワク感が色褪せることなく蘇ってきます。家族に、私がアンニカね!だからトミーやって!と強請っていたのが思い出されました。〝普段見慣れているありふれたものの後ろにはもう一つの世界がある〟家族、友人、動物、自然と向き合うことが自分自身を豊かにしていくのですね。改めて作品を再読したくなりました。2019/08/07
鈴木律
1
子どものころ、本当に大好きで大好きで繰り返し読んだ『長くつ下のピッピ』の著者、アストリッド・リンドグレーンへのインタビューで、読んでいたらピッピを読んでいた子ども時代のことがあれこれ思い出されてきました。遊びまわった公園や友達、妹たちのこと、今はもういない両親のこと、たくさん読んだ絵本や物語。私の子ども時代も幸せだったのだなあと、懐かしくありがたく思い出しました。私の中でリンドグレーン月間が始まりそうな予感です。2017/12/09
ろこ
0
人は、あらゆるものについて、インプットしたものをアウトプットするのだなあ。そのままアウトプットする場合と加工される場合とあるが。 色んなレベルにおける環境の取捨選択は人間形成上重要ですね。2013/08/23