内容説明
日本史の「嘘」を読み解く!歴史は言葉で作られる!
目次
第1章 歴史文書は「自白調書」に似ている!
第2章 神様の名前になぜ「命」と「尊」があるのか
第3章 アメリカは戦後の日本に何をしたのか
第4章 なぜ帰化人を「渡来人」と言い換えるのか
第5章 英雄は秀吉か、龍馬か。あるいは勝海舟か、小栗忠順か
第6章 韓国はなぜ「日王」と呼ぶのか
第7章 歴史とは接ぎ木
著者等紹介
佐藤洋二郎[サトウヨウジロウ]
福岡県生まれ。中央大学卒業。作家。元日本大学芸術学部教授。小説は人間の生きる哀しみと孤独を強く意識して書いている。『夏至祭』で第17回野間文芸新人賞、『岬の蛍』で第49回芸術選奨新人賞、『イギリス山』で第5回木山捷平文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tamami
51
生きる悲しみと孤独をテーマに多くの作品を書いているベテラン作家が、作家の眼を以てわが国の神話時代から戦後を経て現代まで、時代を扼す「言葉」に切り込み、人物の事蹟を洗い出し、裏に隠された意味や真の姿を記す。伊勢の水銀と出雲の鉄、中国の国名「金」と「清」の話、「命」と「尊」、「帰化人」と「渡来人」等々、また外国文化を排した唯一無二の指導者秀吉、幕末の真の英雄は勝海舟か小栗忠順か、豊臣秀吉の再来とも喩えられる伊藤博文の出世譚。言葉が紡ぎ出した歴史以上に、無言の内に消されていった多くの歴史があることを教えられる。2023/05/16
T坊主
15
視力が落ちているが久しぶりに一気に読みました。著者の初めての本。私と同じ年代の団塊の世代の著者。戦後GHQにより洗脳されてきて戦後民主主義は自由過ぎておかしいと持っている私。著者の枯れた見方で、大いに賛成できるところもあり、知らなかったこともあった。歴史は勝者の歴史で勝手に変えられるし、知られたくない部分も隠される。又書き手もよっても違ってくる。若い人が読んでも多いに参考になる。2023/03/02