出版社内容情報
NHK大河ドラマ『西郷どん』放映!
ノンフィクションの雄、北 康利の渾身の「西郷伝」決定版!
数ある西郷本のなかでドラマに忠実な感動のノンフィクション!
内容説明
西郷は当時にあってすでに伝説であった―ノンフィクションの雄、北康利渾身の「西郷伝」決定版!
目次
吾の源は菊池
生涯の主君・島津斉彬
黒船来航と将軍継嗣問題
島津斉彬の死と冬の錦江湾
奄美大島と愛加那
率兵上京と寺田屋事件
沖永良部島配流と敬天愛人
尊王攘夷の嵐と西郷赦免
勝海舟との出会い
倒幕を決定づけた薩長同盟
大政奉還と慶喜の壁
鳥羽・伏見から江戸無血開城へ
止まらぬ流血と吉二郎の死
廃藩置県断行
西郷留守内閣と明治六年の政変
ボウズヲシサツセヨ
第二の維新を夢見て
西郷星
晋どん、晋どん、もうここらでよか
著者等紹介
北康利[キタヤストシ]
昭和35年12月24日名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業後、富士銀行入行。資産証券化の専門家として富士証券投資戦略部長、みずほ証券財務開発部長等を歴任。平成20年6月末、みずほ証券退職。本格的な作家活動に入る。著書に『白洲次郎占領を背負った男』(第14回山本七平賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
12
○面白かったです。特に月照との話は今まで疑問が多かったので一理ある話を読めて良かったです。さらりと西郷隆盛の一生が書いてありツボにはいる部分が多かったです。2020/07/19
Mark X Japan
5
大河ドラマの予習用に読みました。西郷隆盛は,明治の元勲を超える人であり,前にも後にも彼のようなスケールの人物はいないのでしょうか。明治天皇の彼に対する思い(評価)があまり伝わっていないのが残念です。西郷隆盛や幕末・明治維新に関する本を,読みたくなりました。☆:4.52018/03/11
楽毅
5
大河ドラマで再び注目を集めている西郷さんの伝記を、初めてしっかり読んだ。自分も割に西郷さんに肩入れしたくなるが、著者は相当な西郷ファンであることが分かる。理想を体現しようとした西郷に対し、あくまでも現実的な方向で日本を救おうとした大久保。何かと対比される二人だが、実はどちらも欠かせぬ存在であることは、歴史を見れば理解できるはず。問題は、後の世代がその精神を忘れて驕り高ぶり、悲惨な歴史に国民を陥れたこと。それにしても、北氏の丹念な取材に裏打ちされた内容を、実にコンパクトにまとめる手腕に今回も感心した。2018/03/08
ksk
3
読みやすさがある分、西郷寄りに書かれすぎて公平性に欠ける。明治期から英雄視され、西郷に接した人間は皆魅了されていく不思議な人。江戸城無血開城などの功績がある一方、手放しで評価することは出来ない人であると思う。「無私の人」「至誠一貫」の人というイメージがあるが幕末期に権謀術数を用いたり山内容堂を遠回しに脅したりと腹黒い面もある。また、当初武力倒幕一本だったのに無血開城にしたり庄内藩を助けたりと行動に一貫性がない。「無私」というより主体性がないと思う。結局司馬遼太郎の言うようにいまいち「わからない人」だ。2018/01/13
ゆう
2
西郷という人はなんとも不思議で魅力あるひとだ。彼の赦す力は尋常ではない。「恨みは引き受けもんそ」彼がいたからこそ暴動が起きなかった。最後の兵をあげたことは西郷の本心ではなく私学校の奴らにかつぎあげられてしまったんだね。残念だ。子供のころからの付き合いがあった大久保と話しあって力を合わせて新政府を作っていくことができなかったのだろうか。。西郷は理想主義で甘いのだろうか。大河ドラマ西郷どんじっくりみてみよう。2018/02/16
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- 和書
- 古文書研究 〈第90号〉