出版社内容情報
「日本の歴史」待望のワックBUNKO化、第4弾!日本文化の礎を築いた江戸が面白い!日本人のための日本の歴史!!
内容説明
江戸時代、日本は鎖国をした。しかし、世界の文化にも影響を与えた「浮世絵」をはじめ、日本風と感じる多くの文化・文芸が生まれ、民度の高い庶民文化が成熟したのである。
目次
第1章 江戸幕府の本質は家康の個性
第2章 「武」の時代から「文」の時代へ
第3章 養子と浪人たちの功績
第4章 元禄時代のパラドックス
第5章 白石と吉宗の時代
第6章 濁れる田沼と清き白河
第7章 開国への急流
第8章 幕府と朝廷―第二の建武の中興へ
第9章 江戸文化の独自性
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.phil.、Dr.phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムカルナス
10
徳川260年の鎖国がなければ国が発展しており列強の脅威に晒されることなく今頃戦争することもなかった、と戦前の人は思っていたらしい。現在のメディアが徳川260年の平和と評価するのに違和感があったので納得。江戸幕府は徳川家安泰が第一でそのために役立つ政治や思想の学問を好んだのは家康の個性の反映らしい。学問好きはやがて浪人や下級武士にも広まり維新の精神的な原動力となる。文化・芸術は権力者が築くことが多いが家康は関心がなかったようで江戸時代は庶民が文化の主役になる珍しい時代となった。2018/01/12
takeshi3017
3
歴史の見方が変わる、日本人のための日本の歴史。4は江戸時代。世界が驚愕した江戸の先進性について語る。経済・文化・道徳・ポップカルチャー…などすべて一番!詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file7/naiyou27508.html2020/04/05
kota
1
250年以上も続いた江戸時代というのは、さまざまな分野でターニングポイントとなった時代と言える。大坂城が落ちてからは、武を置くこととなった。つまり、戦いが起きなくなり、世の中が太平となった。実力主義から長子相続主義へと変わった。武から文へと変わり、学問や文学が増えた。為替取引や先物取引が始まり、経済が発達した。良いイメージばかりのように感じるが、そういうわけでもない。珍令の代表格は、徳川綱吉の生類憐みの令。そして、一番マイナスだったのが鎖国。鎖国がなければ大東亜戦争もなかったと渡部先生は主張する。2020/06/14
KIYO
1
渡部昇一さんの「日本の歴史」シリーズ第4段、【世界一の都市江戸の繁栄】。江戸時代のお話です。終わり3分の1ほど読めませんでした。江戸の政治をザザっと簡単に説明しております。2019/01/01