内容説明
世界が「思いやり」と「おもてなし」の日本文化に気付き始めた!カトリック信者の私が、なぜ、靖国神社を参拝するのか?
目次
第1章 十七歳の日本体験記
第2章 日本のナショナリズム
第3章 「天皇」「靖國神社」「奇跡の経済成長」
第4章 アメリカを蝕む病
第5章 日本の長所と弱点
エピローグ 家族が見た日本
著者等紹介
ドーク,ケビン・M.[ドーク,ケビンM.] [Doak,Kevin Michael.]
ジョージタウン大学教授。1960年、アメリカ生まれ。高校時代に日本に留学し、東京大学、立教大学、甲南大学などで日本近代史やナショナリズムを研究。1982年、イリノイ州クインシー・カレッジ卒業。1989年、シカゴ大学大学院で博士号取得。日本近代思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぷれば
33
著者と日本とのかかわりは、今から40年ほど前、17歳のとき、交換留学生として長野県の高校にきたことから始まる。その体験から日本研究に邁進、日米両国を熟知した上で、アメリカ人視点による日本観を語っている。第1章とエピローグは、微笑ましく温かなエピソード紹介。第2~5章は、平易な文章ながら、時に歯に衣きせぬ鋭い分析や論調もあり、目から鱗になることも。米国が抱える諸問題も、日頃目にするメディアではわからない。タイトルから日本礼賛本?かと思ったが、そうではなく、冷静な視点による日本論である。(ただし日本愛は深い)2016/05/16
柔
30
外国人だからこそ気づける日本。外から自国を視るというのは大切だと痛感。「日本人は自分を見ている目というものを意識している感じがする」潔さ、嘘をつかない、人に恥じない行為これら祖先が長い年月をかけてきた日本人としての道徳を受け継がなければならない。反対に頑張るけれども、理性を働かせる論理的な思考が乏しい。これは自分には当てはまった。グローバル化が叫ばれる昨今、海外の良い点を取り入れるのはもちろん大切だが、日本人らしさというものをもう一度考えさせられた。英訳で変わった思想が伝わるというのは、危険だと感じた。2019/06/17
hk
7
「アメリカのリベラルメディアが何故トランプ躍進をセンセーショナルに報道するのか?」のトピックが興味深かった。”トランプはヒスパニック叩きが災いして、大統領本選になればまず勝機はない。だから民主党としては、共和党がトランプを大統領候補に選出するのは鴨がねぎを背負ってくるようなものであり大歓迎だ。そのためにリベラルメディアはトランプを大々的に取り上げて、群集心理を利用して勝たせようとしている。”という理路で解説がなされていた。 裏を返せば、FOXなどの保守メディアが民主党のサンダース健闘を好意的に取り上げるの2016/05/04
ガハハ
5
期待していた内容とは、ちょっと違いましたが、日本は寛容な国で、いろいろあるけど、住みやすいし、やっぱり好きだな!謝罪ばかりは もういいと思っていたので、共感できました!2016/04/23
まめもやし3
4
まあまあでした。日本をべた褒めしてるわけではなく、学者さんとして日本をよく知り、良いところ、悪いところを冷静に並べてくださった、という本でした。伝統を守る、うっすらとした宗教性を持ち続ける、そんな日本人でありたいです。2016/07/01