内容説明
国をおとしめ、歴史を歪めてきた者の正体を明らかにし、彼らが形成してきたサヨク的「戦後常識」のベールをはがしてみれば、そこには父祖の世代が志した、まっとうですこやかな歴史観がみえてくる。
目次
戦後はポツダム宣言違反から始まった
儀式化された復讐「東京裁判」
占領政策が多くの「敗戦利得者」をつくった
日本の歴史を奪った占領軍の「教育改革」
「占領政策基本法」だった新憲法
昭和天皇の悲劇
保守本流を支えた日米安保条約
五五年体制と自民党
共産主義を崩壊させたメイド・イン・ジャパン
日本繁栄の障害「官僚天国」
日本文明の核、皇室こそ世界遺産
日米安保の効力がなくなる日
民主党政権から第二次安倍政権へ
著者等紹介
渡部昇一[ワタナベショウイチ]
上智大学名誉教授。英語学者。文明批評家。1930年、山形県鶴岡市生まれ。上智大学大学院修士課程修了後、独ミュンスター大学、英オクスフォード大学に留学。Dr.phil.、Dr.phil.h.c.(英語学)。第24回エッセイストクラブ賞、第1回正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Honey
8
大変尊敬する真の教養人、渡部昇一氏の沢山の著作のなかでも、非常に読みやすい1冊です。 今話題の「日本国紀」を読了された方などに、是非続けて読んでみてほしい内容と思いました。2019/01/04
ムカルナス
7
ポツダム宣言は日本の軍隊のみ無条件降伏で他は有条件降伏だったが、米国はそれを無視しマッカーサーによる絶対支配体制とした。よってGHQ統治下での公職追放、財閥解体、歴史教育、言論統制etcほとんどの政策はポツダム宣言違反になると言う。そして東京裁判は勝者による復讐劇に過ぎない。サンフランシスコ講和条約で独立を回復し、55年体制が発足した時の自民党には占領統治で歪められた国家を元に戻したいという強い思いがあった。が、敗戦利得者である左翼に官僚・学者・メディアを牛耳られ続けた結果が今日の体たらく。2020/07/18
takeshi3017
3
渡部氏の「日本の歴史」シリーズの掉尾を飾るのは戦後編。これが最後かと思うと少し名残惜しくもなる。戦後GHQの占領政策がもとになってできた日本国憲法。そして出現した改憲を党是とする自民党、55年体制と日米安保、周辺国との関係、冷戦とその後の世界についても考える。詳細→http://takeshi3017.chu.jp/file8/naiyou27511.html2020/07/04
kota
2
最終巻は戦後70年の歴史。昭和天皇と戦争責任。終戦を決めたのに、なぜ開戦を止められなかったのか。田中義一内閣と鈴木貫太郎内閣、内閣が機能しているか機能していないか。その根源にあるのは立憲君主制であった。内閣が悪いのか天皇が悪いのか私にはわからない。それから60年以上後、菅内閣が罪を犯した。東日本大震災により原発を停止した。これにより、日本は巨額の貿易赤字を招くことになる。現地への視察を含め、しなくていいことをした愚行を著者は犯罪という。さて、何十年か後、我々が生き抜いた時代はどのように語られるのだろう。2020/08/03
zero
2
○2015/08/01
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