目次
第1章 大東亜戦争を世界史の視点から見直す(「大東亜戦争」を「太平洋戦争」と称する過ち;大東亜戦争は果たして避けられたのか;大東亜戦争の否定・肯定論から貢献論へ;必要なのは「反省と謝罪」より「歴史の省察」である)
第2章 列強の脅威と戦い続けた日本の宿命(東アジア世界の主導権を賭けた日清戦争;日英同盟の消長が映す勢力地図の転変;世界史の進路を変えた日露戦争;大国主義以外に選択肢がなかった日本)
第3章 泥沼の日中戦争から日米開戦へ(日本を追い詰めていった米英本位体制;逆転を策した日独枢軸構想の迷走;中国の罠にはまった日中戦争;大東亜戦争のボタンを押したアメリカ)
著者等紹介
黄文雄[コウブンユウ]
文明史家、評論家。1938年、台湾生まれ。1964年来日、早稲田大学商学部卒業。明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾、1991年)が大反響を呼んで以来、旺盛な執筆・評論活動を展開している。巫福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ゆうぼう
3
子供たちに読ませたい近現代史の名著。なぜにこういう作品が日本では人気がないのだろうか。トランプ氏の就任のこの日が日本の独立記念日となってもらいたい。2017/01/21
しわじい
0
37p 日本人は謙虚さという民族性を持っているので、敗戦を経験すると、謙虚さを通り越してマゾ的となり、いたずらに自虐的になることを「進歩的」だと考えるようになった。他方、戦争の繰り返しの歴史を持つ中国人は、根っからサド的だ。2015/11/19
tcut
0
今まで繰り返し言われてきた侵略戦争と少し異なる観点。それほど悪い印象はなく、「日本が唯一悪いのは戦争で負けたこと」という言葉を思い出した。しかし戦争に負けるということはそういうことなのだと改めて思う。負けた側がいかに正しいと主張としても負けてしまってはその主張はそう簡単には通らないだろうし、不利な条件も飲まなければならない。国が無くなることもあるのだから。これを読んで日本は戦術に長けていたが戦略で負けていたのではと思わざるを得ない。しかし不利な条件で戦い続け無ければならなかった人々にには頭が下がる思いです2014/01/18
廿五里
0
難しい。
どりたま
0
この本を読むと米国にはめられて、日本は敗戦したことになっている。ここまで見事に米国の筋書き通りになったのかは、私には判断できないが、世間で言われているほど、日本人が悪者ということはないと私は信じている。日本にはなぜこんなに反日日本人が多いのかは、教育のせいだろうと最近思うようになった。2011/11/13