内容説明
少子高齢化、貧富の格差拡大は、日本以上に深刻。環境悪化、有毒食品の摂取で不妊率が急増。中国からの大脱走は年間三百万人。公安はすべてに対して不正を働き、税務はすべてに対して汚職を働く。約七千万人の共産党員が国家を牛耳り、権益を独占している。日中文化比較研究の第一人者が、さまざまな分野から日中両国の可能性を徹底検証―目からウロコの日中論。
目次
第1章 国家・民族
第2章 経済・国民生活
第3章 社会・環境
第4章 科学・技術
第5章 政治・民衆
第6章 軍事・外交
第7章 道徳・精神
第8章 文化・文明
著者等紹介
黄文雄[コウブンユウ]
文明史家、評論家。1938年、台湾生まれ。1964年来日、早稲田大学商学部卒業。明治大学大学院修士課程修了。『中国之没落』(台湾、1991年)が大反響を呼んで以来、旺盛な執筆・評論活動を展開している。巫永福文明評論賞、台湾ペンクラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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どりたま
1
中国を知るには良い本だと思う。少し誇張気味にも思える部分もあるが、これが著者の主張、この方がはっきりしていて読者にわかりやすい。中国と日本を対比させて書いてはいるが、8割以上中国のついて書かれているのが特徴。近年特に目立ってきた中国の軍事力、著者の最後の言葉に「暴力(中国)は魅力(日本)に勝つことはなかろう。」というのがこの本の一番の言いたいことなのかと思った。2011/10/08
Naaja
0
20代後半の中国人若者に中国が一番良かった時代はと訪ねて、「唐」と答えた時にはたまげた。日本人で平安時代が一番なんていう人は歴女でもいないでしょ?作者の意見に全面賛成するかどうかは別として、いろいろ腑に落ちる所が多かった。2011/02/19
templecity
0
黄文雄の論調で、中国の弱さを記載。今まで読んだものからの大きな発見はない。 2013/11/26