目次
巨大戦艦の寂しき戦績
史上最大兵器の意図と現実
建造コンセプトの妥当性
技術を育てるソフト発想力
プロジェクト推進体制の点検
インフラの充実と応用
情勢を戦力化するセンス
システムの正しい運用方法
運命と評価に見る人間関係
人間集団における個性
トップマネージメントに必要な条件
巨大プロジェクトの遺産
著者等紹介
日下公人[クサカキミンド]
1930年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。同行取締役を経て、東京財団会長、(社)ソフト化経済センター理事長。経済評論・文明史批評など幅広い論筆には定評があり、独特の「日下節」は多くのファンを擁す
三野正洋[ミノマサヒロ]
1942年千葉県生まれ。現在日本大学生産工学部教養・基礎科学教室専任講師(物理)。戦史、戦略戦術論、兵器の比較研究に独自の領域を拓いて知られる軍事・現代史研究の碩人
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感想・レビュー
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Miyoshi Hirotaka
29
我われは、戦艦大和が期待された戦果を上げられずに三千名を超える練度の高い将兵とともに沈んだという答えを知っている。海戦の主役が航空機になった変化を読めずに建造されたことや、護衛戦闘機もない無謀な作戦に起用されたことを批判することは簡単だ。しかし、ガミラスと戦って放射能除去装置を持ち帰るアニメに熱狂することは説明できないし、この艦を建造される過程で、数々の技術や製造のイノベーションが生じ、それらが、ニコン、トヨタなどの企業の基礎となったことを見落とす。海中深く没しているが、大和はわが国の産業遺産なのだ。2015/07/18
こぺたろう
1
あんまり印象に残らず。流し読みしてしまった。戦艦大和の排水量が約68000トンで世界最大級、しかも18インチ砲を備えている、にも関わらず、日本人は米英のアイデアを改良するから日本人がでてきてらその時代はすぐ終わるっていうのが記憶に残った。 2016/01/06
jack
1
言いたいことは判るが、軍事の視点は、もっと冷徹に書くべき。☆3.22015/01/20
Ayano
1
艦の構造について非常に詳しく描かれている本。 建造方法などに興味のある方にはおすすめだけど、個人的にはあんまりでした。2007/02/20