内容説明
戦後日本の平和は何だったのだろうか。第二次世界大戦後60年にわたる先進諸国の平和と後進諸国の絶えざる戦争は何を意味するのか。本書は現代史学の泰斗が現代日本と先進諸国の戦後60年の平和の淵源を1871年のドイツ統一と先進国体制にまで遡って論じ、現代史における戦争と平和のメカニズムを実証的に明らかにしようとする。「現実主義」的思考を撃つとともに、平和憲法の先見性至高性を長期的構造的な視角から擁護する、わが国憲法論議に必読の文献。
目次
第1部 現代世界の戦争と平和(冷戦期の戦争と平和;冷戦後の戦争と平和;近現代の戦争と平和)
第2部 三つの世界戦争の起源―「安全な戦争」とその帰結(第一次世界大戦;第二次世界大戦;ベトナム戦争―管理された世界戦争)
若干の展望
補論 戦後日本の平和について
著者等紹介
栗原優[クリハラマサル]
1936年東京に生まれる。1960年東京大学教養学部教養学科卒業。1967年東京大学大学院国際関係論博士課程修了。創価大学特任教授。神戸大学名誉教授、学術博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
メルセ・ひすい
0
9-26★5 学術Dr.`71年以降、先進国間では戦争が起こる原因が消滅しつつある。(膨大な富を得る植民地確保がない)1871年以後ニ度の世界大戦後以外戦争が無い。まあ・・戦争の定義・テロの定義ほどいい加減なモノハナイ・・しかり。米国の戦争はロビーイストのパワーで軍需産業・旧傭兵・戦争㈱の企業活動であり、今後も継続される。これが無ければ米国経済は維持できない。ケインズもヘッタクレも無い。現代日本と先進諸国の戦後60年の平和の淵源をドイツ統一と先進国体制にまで遡って論じ、現代史における戦争と平和のメカニズ2007/09/28