牡蠣とトランク

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784898314333
  • NDC分類 666.7
  • Cコード C0030

内容説明

千年に一度の大津波を歴て、牡蠣が紡ぐフランスとの物語。ルイ・ヴィトン創業家五代目当主パトリック‐ルイ・ヴィトン氏の挿画で贈る。

目次

1 天国のような海 Paysage du golfe de MOHNE
2 石頭 Vuitton
3 カキ研究所 Dr.Imai
4 マドモアゼル・カトリーヌ Mademoiselle Catherine
5 森は海の恋人 La mer d´esire la for^et
6 巨大津波襲来 L’´enorme tsunami
7 牡蠣の恩返し Un g´en´ereux retour
8 ルイ・ヴィトンからの支援 Monsieur Patrick
9 復興へ Vers la reconstruction

著者等紹介

畠山重篤[ハタケヤマシゲアツ] [Vuitton,Patrick‐Louis]
1943年中国・上海生まれ。宮城県気仙沼湾でカキ・ホタテの養殖業を営む。1989年、「森は海の恋人」を合言葉に植林活動を始める。漁民による森づくりの活動は大きな反響をよび、1994年朝日森林文化賞をはじめ表彰多数。2004年より京都大学フィールド科学教育センター社会連携教授。2012年、国連より世界で5組の「フォレストヒーローズ」に選出、2015年、「KYOTO地球環境の殿堂」で殿堂入り。著書に、『日本“汽水”紀行』(文藝春秋/日本エッセイスト・クラブ賞)、『漁師さんの森づくり』(講談社/小学館児童出版文化賞)ほか

ヴィトン,パトリック‐ルイ[ヴィトン,パトリックルイ]
1951年生まれ。創業者ルイ・ヴィトンの直系、5代目にあたる。1973年、一職人としてパリ郊外のアニエールにある工房に入社。ハードトランクのベースとなるポプラ材の組み立てからキャリアをスタート。ヴィトン家の伝統を引き継ぎ、ブランド・イメージを守りながら、同工房の責任者を10年間務める。現在、ルイ・ヴィトン、スペシャルオーダー部門およびブランドの伝統・サヴォアフェールのコミュニケーション責任者。水彩画の名手でもあり、2009年、アニエールの工房の誕生150周年を記念した「サヴォアフェール展」ではスペシャルオーダーキット&水彩画材用の小型トランクを制作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

速読おやじ

14
牡蠣は大好きで、よく食べる。海外出張に行くとオイスターバーで白ワインと牡蠣を注文する。いい牡蠣が育つには、良い森が必要なのだと。森は海の恋人。2021/01/30

Humbaba

7
環境を考える時には、ある一点だけを見ていても本当の姿はつかめない。循環しているものを一つの系としてみることで、初めて姿を見ることが可能になる。多くのものが複雑に絡み合っているので、一人の知識で全てを理解することは困難である。しかし、そのような見方をしようと思う人がいなければ、そもそも何も始められない。2015/09/24

m

5
たまたま図書館の新着図書コーナーで見つけた本。牡蠣を食べに行く予定があったので目についたんだろうな(笑)宮城の舞根湾で牡蠣養殖を営んでいる畠山氏とルイ・ヴィトン五代目のパトリック氏の交流を描く。まさか日本とフランスが牡蠣で結ばれていたとは。震災後の素早い対応には頭が下がる。さらっと読めるのに心温まる一冊。2016/03/29

はりーさん 

4
今では当たり前になっている知識である山と海の関係。宮城出身だからか幼少の頃よりこの話はよく聞いて育った。あれから世間的には中年と言われる歳になり、まさかそのルーツとなる出来事を知る事になろうとは思いもしなかった。大震災で被災もあったがそれにもめげないで牡蠣の養殖をする姿には色々と学ぶものが多い。そして、ルイ・ヴィトンの様に的確で暖かく支援する姿勢を、日本の企業も早く身につけてもらいたいものだ。2015/09/23

りきにうす

3
国語の教科書にも載っている「森は海の恋人」運動の畠山氏の本。挿絵はなんとルイ・ヴィトンの五代目、パトリック氏が手掛けるという、まさに牡蠣と木、森と海の共演。 読みやすく、かつエスプリに富んだ文章は流石に一つのことに直向きに向き合ってきた職人、牡蠣師の為せる業か。とても、興味深く読ませてもらった。 森も海も、牡蠣も木も、互いに「お慕い申し上げております」という感じがわかる、素晴らしい本だ。ぜひ被災地復興のため、牡蠣を食べよう!!2015/10/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9788634
  • ご注意事項

最近チェックした商品