内容説明
上手に年を取り、「老年」を豊かに生きる123の智恵!私たちは自分で自分の生と死を、ある程度、デザインしなければならない。
目次
1 きびしさによる救済(他人が「くれる」ことを期待してはいけない;してもらうのは当然、と思わぬこと;自分でできぬことは、まず諦めること ほか)
2 生のさなかで(ひとりで遊ぶ癖をつけること;孫が老人を無視することがあっても、深刻に思うことはない;孫の守りをしてやること。そして恩にきせぬこと ほか)
3 死と馴れ親しむ(若いうちから、楽しかったことをよく記憶しておくこと;老いと死を、日常生活の中で、ちょくちょく考えること;長生きに耐えられるかどうかを考えておくこと ほか)
著者等紹介
曽野綾子[ソノアヤコ]
作家。1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。ローマ法王庁よりヴァチカン有効十字勲章を受章。日本芸術院賞・恩賜賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うらなり
5
この本を読んで献体しようと思った。調べたら自殺は献体できないそうで。安楽死の問題には突込みが浅い感じはするが神父の言葉として、(死ぬということはたった一度の経験なのだから、ゆっくり味わって死んだらどうですか、一生の意味を見つけるのは、いつかわからないのだから)という文は素晴らしいと思った。あとがきで、老年は自分で幸福を発見できるかどうかに関して責任があると著者は語ります。2020/04/04
senyora
0
少々、苦手な曽野さんですが、勇気を出して読みました。成程です!「大人気(おとなげ)」とは、大局に立って、自分は引くこと。そうですね。私も「大人気」の美学を大切に老いていきたいです。2014/04/17
KIKO
0
曽野さんのご指摘は頷くことばかりで、自分もそうなれたらいいなと思いながら読んだ。改訂が五回目で、これまでの前書きと後書きが掲載され、そちらも面白い。日本の社会も行政も、学習しないという意味で、変わっていないと思う。2014/04/12