破綻―バイオ企業・林原の真実

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  • サイズ A5判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784898314098
  • NDC分類 460
  • Cコード C0034

内容説明

岡山の世界的優良企業「林原」は、なぜ潰されたのか!?弁済率93%の倒産の不可思議!?敗軍の将、兵を語る。

目次

第1章 優良企業・林原の内実(評価は一転、奈落の底へ;林原は水あめの製造からスタートした ほか)
第2章 バイオ企業・林原の光と影(三代目社長・林原一郎の思い出;社長急逝が引き起こした混乱と反乱 ほか)
第3章 襲いかかった銀行、弁護士、そしてマスコミ(担保にする不動産や株式は残っていなかった;裁判外紛争解決手続(ADR)の開始 ほか)
第4章 破綻の嵐に翻弄される日々(「無理筋」への対応策;保全管理から更生管財に移行 ほか)
第5章 林原を巡る騒動とは何だったのか?(更生会社から送られてきた巨額の損害賠償請求;市場価格より安い金額で自社株を買った中国銀行 ほか)

著者等紹介

林原靖[ハヤシバラヤスシ]
1947年、岡山市生まれ。1969年、林原株式会社に入社。1978年、取締役経理部長就任。総務、人事、システム、広報、関連事業、各部長兼務。1985年、株式会社林原など基幹四社の専務取締役に就任。2000年、太陽殖産社長に就任。兼務の本体専務として管理、生産、営業、国際、関連子会社もあわせて管掌。2011年2月、会社破綻ですべての役職を辞任、今日に至る。2013年4月より(非営利)グローバル・リサーチ・アソシエイツ代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

それいゆ

73
社長の兄が書いた「林原家」よりも会社経営の中身が具体的なので少しは倒産の経緯を理解することができたのかなと思います。経理担当の専務である弟が書いているので、当然取引銀行を批判した内容となっていますが、この本を読む限りでは、住友信託というのは極悪非道な銀行なんですね。最近岡山駅前にイオンモールが開業するニュースを頻繁に耳にしますが、林原の所有地跡だったことを初めて知りました。イオンモールは倉敷にあるのに、すぐ近くの岡山駅前に開業して大丈夫なんでしょうか?駅周辺の商店街は消滅の危機にどう対応するのでしょうか?2014/08/27

サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥

49
トレハロースなど事業化し、地方企業の雄と呼ばれた林原が突如として会社更生法を申請することになった。当時そのニュースを知って驚いた覚えがある。その理由は何だったのか、経営者の一人であった林原氏の著書を読んでみた。手の平を返したような銀行の横暴も確かにある。ただ、見た目の数字は悪いが実態は堂々たるものだからと財務諸表の数字を軽視するなど非上場オーナー企業の悪い面が出たように思えるし、第三者から見ると言い訳に終始しているように感じる。その後のビタミンC誘導体のヒットなど技術力は確かな会社であるだけに残念。★★★2015/08/26

Willie the Wildcat

39
立場の異なる思惑が交錯。法制度に基づいた適切な選択を、適切に遂行。更生計画完了機関、弁済率に鑑みる”可能性”。中長期的視野と意識の疎通に欠けたのかなぁという印象。銀行、弁護団、そして再建スポンサー企業。著者の主張する”グレー”部分は否定はできない。特に、弁護団のSODとADRの守秘義務は、制度の見直しの必要性を感じる。(真実を如何に見るかにもよるが)報道関係者の伝える”公平性”にも、改善の余地があるのではなかろうか。2015/05/07

ネコタ

33
岡山の世界的企業「林原」の経営破綻について経営を担っていた専務である林原氏が書いたもの。会社の成り立ち、その経営についてから会社更生法の適用まで。身内が書いているので多少贔屓目に書かれているのだろうけど、なんとなくわかった、難しかったけど。同族経営やそれによる株式の非公開などが問題なのかなとちょっと気になった。ADR裁判外紛争解決のところはよくわからなかったので誰か教えて下さい。弁済率が93%の倒産はなぜ起きたのか、粉飾決算なんだから、ちゃんとやってなかったってことかな。2018/03/25

メタボン

22
☆☆☆☆ どこでボタンを掛け違えてしまったのか。粉飾の事実は許せるものではないが、林原氏には同情の念を禁じえない。住信の横暴は辟易とするものの、銀行側の事情もあるのだろう。それにしても破綻を避ける方策はなかったのだろうか、メインの中国銀行さんよ。結果的に得をしたのは、ハイエナのような再生ビジネスか。地域の成長を封じてしまった中国銀行の罪は重いのではないか。2015/02/19

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