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弱者が強者を駆逐する時代

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784898311356
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0034

内容説明

「安心して暮らせる社会」などない。オバマ大統領の誕生、生命倫理、麻薬汚染、老人福祉、食品偽造などをめぐる18篇を収録。

目次

賞味期限
謝罪のスタイル
餞の言葉
未来の北アフリカ横断道路
人は皆、ほどほどの正義への憧れと…
霞が関のぺんぺん草
アフリカ開発会議の背後事情
私の旅支度
バラク・オバマの新しい可能性
赤い夕陽の中で
オバマの血
弱者が強者を駆逐する
田舎暮らしの迫力
「残りの国々」の血
シャーレの中の生命
アフリカのうば捨て山
決断

著者等紹介

曽野綾子[ソノアヤコ]
作家。1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章したのをはじめ、日本藝術院賞・恩賜賞などを受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テツ

18
貧困とは今日食べる物にも困り、眠る場所もないような状態のこと。ぼくは別に日本を盲目的に心底大好きだと感じているわけではないが、客観的にデータに基づき眺めてもこの国の格差の程度なんて問題にもならない。それなのに弱者様にそれを言ってはならないのだ。貧困になった原因やらそれが継続している理由を尋ねたり、改善するように促してもならないのだ。弱者様は同じ社会に生きる仲間たちが何の不満ももたずに守ってやらなければならないのだ。こうした在り方はやっぱり歪んでいるよなあと思う。2021/12/09

ジャンズ

6
15年前に2009年に書かれた本(2024年読了)。時代が過ぎても氏から学ぶことはいつもある。民主主義を正とする先進国の傲慢さにはなるほどと思った。また賞味期限の項では人間の第六感が衰退することへの危惧。AIの時代になり人間の能力はどうなるのだろう?生活保護という制度で安易に働かなくなった人、病院へかかる人が増えたのは大きな問題と思う。これからも鋭い視点でメッセージを送ってほしい2024/06/20

dolly

5
『WiLL』に2008年2月号から2009年7月号まで連載された「小説家の身勝手」をまとめたのが同書。 毎度のことだが、アフリカや中年米の貧困地域を訪れた話はほんとうにためになる。お金も体力もまだ十分とは言えない私には行きたくてもなかなか足を踏み込めない場所だからだ。 同書で最も印象に残ったのは、沖縄で第二次世界大戦中にあった集団自決に関する箇所である。大江健三郎氏、この件について判決を下した裁判官の判決文、曽野氏の冷静な取材と見解から、マスコミ報道に対するしっかりとした臨み方を教わった。 例に2011/11/09

渓流

3
「こんな弱者から高い医療費を取って」と弱者を前面に出すと馬鹿なマスコミがお上のあり様をあげつらい、弱者を労わろうと休養を進めると、「俺たち私たちを役立たずと言うのか」と金切り声を上げ又それを衆愚におべっかを使うマスコミがはやし立てる。蝙蝠の天下のときは俺は飛べるから鳥だと言い、鳥がちやほやされると私はトキと同じ鳥ですと、状況に応じて自分の立場を転換する。こまっもんです。そんな時、彼女の著書は私の読む薬と化し、安眠に寄与する。すべてが薬になるわけじゃないですがネ。2010/08/05

KTakahashi

2
産経新聞に曾野綾子さんの論文が載っていました。その中でこの本を紹介していました。全く違った見方を教えてもらえる本です。平和ぼけ,平等ぼけ,誰かにやってもらえるぼけによく効きます。2014/11/02

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