内容説明
ソニーとホンダ創業者の知恵と志、爽快なる親交を凝縮。幻の対談160頁を収録。
目次
第1部 わが友 本田宗一郎(「ネアカの大将」と出会って四十年;できっこないから、やってやろう;ものをつくってこそ実業;こわいのは失敗ではなく、何もしないこと ほか)
第2部 本田さんと語り合う(ホンダとソニーが飛躍できた理由;本田哲学の原点を明かそう;民生品生産が日本の技術を発展させた;オレたちは行革の骨抜きに怒っている)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ZEPPELIN
3
ソニーのトップとホンダのトップ。そんな肩書きは関係なく、井深さんと本田さんの馬が合ったのだと思う。敗戦後という厳しい環境から、世界のSONYとHONDAへの躍進。その原動力は、誰の真似もせず、一般大衆に喜ばれる安価で高品質な商品を作り、国の発展に貢献するという意思。そして、成功の自慢より失敗の研究を重視すること。ちなみにお二人とも当時の通産省がお嫌い。その同志としてお互いに信頼し合っていた様子が微笑ましい。お二人とも亡くなられたが、こういう偉大な日本人がいたということに嬉しさを覚える2015/03/26
TK
2
自由主義的な思想をもつ本田宗一郎、井深大の魅力を存分に感じられる著書だった。特に本田は幼少期から自分の頭で物事を考え、間違いながらも進めてきており、その点は人と同じことが良いような感覚で生きてきた自分にとって非常に刺激になった。2016/03/19
太刀河 抹茶
2
戦後日本の製造業における象徴であるソニーの創業者でありエンジニアでもある井深大が、同じくホンダの創業者本田宗一郎を語る。追悼本ということもあって、本田宗一郎の思い出話を語り尽くしているが、エンジニアならではの視点が面白い。単なる経営論ではなく、モノづくりの視点原点を確認し合う。個人的に、本田宗一郎がモノづくりとは異なる組織論が面白かった。仕事のできない課長は人材を欲しがるが、本来課長は、少ない人員で出来るようにする仕組み作りが本来の仕事で、自分の課を無くすくらいでないとダメというのに、非常に納得した。2015/05/13
まじょるか
2
本田さんは、ネアカで女遊びも。井深さんは、インドア派でクラシックや幼児教育に興味あり。お二人、正反対の性格だが四十年来の仲良し。微笑ましい。仕事ではほとんど関係してないとのこと。「お互い唯我独尊でぶつかったことだろう」とのことです。2014/02/23
Tom Zacky
2
本田宗一郎の追悼図書を井深大が語る+対談集。 いや~スゴイ! 日本を牽引した2人の会談は重く、心に響くものがある。 軽く50年前の話しから1990年頃までの会話だけど、まったく色褪せない(てか、日本が進歩してない?)。 ◆本からの引用→『日本も終身雇用なんてことは、いってらんなくなるね』(井深)『なるね』(本田) これって1966年の対談だぜ!∑(゚ω゚ノ)ノ 今で言うなら、孫正義と柳井正の関係みたいなもん??2011/11/06
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