内容説明
2011年から断続的に綴られた忘れられそうで忘れられない19作品の映画たち。和田誠全篇書き下ろし映画エッセイ。
目次
オクラホマ・キッド
コルシカの兄弟
戦場を駆ける男
暴力行為
春の珍事
原子怪獣現わる
ラブ・レター
放射能X
第二の妻
栄光の都
夜歩く男
他人の家
仮面の男
破局
秘境
太陽に向って走れ
窓
卵と私
悪漢バスコム
著者等紹介
和田誠[ワダマコト]
1936年生まれ。多摩美術大学卒業。1959年デザイン会社ライトパブリシティに入社。1968年よりフリーランスのデザイナー、イラストレーターとして活躍。たばこ「ハイライト」のパッケージデザイン、「週刊文春」の表紙イラストレーション、星新一氏や丸谷才一氏など数多くの作家の挿絵、装丁を手がける。数多くの著書もある。また映画監督としての作品がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tama
11
図書館本 映画というより和田さんが好き 古渡の映画(アメリカ)の粗筋とそれにまつわるあれこれ。古いものばかりなのにセリフもかなり再現。DVDとか見ながらメモしたのかな?従って映画好きでないと飽きると思う。私は粗筋は飛ばし読みし、「余談」を楽しんだ。「原始怪獣現る」とゴジラの関係、アンソニー・クイン(「バラバ」をBSで最近見て懐かしかった)がプロダンサーでダンパのコンテスト荒らしをしてる役とかそこだけ見たい。ジェームス・キャグニーってタップダンスが物凄い。エリア・カザンがプロボクサー役で出演!?2019/06/13
GO-FEET
6
「もっとしつこく言うと「批評家はあまり誉めなかったし、大ヒットはしなかったし、賞は貰わなかったし、ベストテンにも入らなかったけれども、俺は好きなんだよなあ」といえるような映画。他人がなんと言おうと愛すべき作品だと僕が勝手に思っている映画。そういう映画について、思い出すかぎり書いてみよう、というのがそもそもの始まりであった。」という〈まえがき〉が書かれたのが2011年10月で、この本が出版されたのが2018年10月。7年間もかかってるわけで、本当にお疲れ様でした。★★★★2019/02/10
月華
4
図書館 2018年10月発行。2011年から書き綴ったエッセイとのこと。あらすじを読んでいると、はらはらしてきました。公開日、和田さんが見た時期。記憶力がすごいなと思いました。楽しそうなご様子が満載でした。2024/02/19
チューリップ
3
評判が良いわけでもないけど和田さんの印象に残っている映画について書いた本。主にあらすじ紹介とちょっとした余談を書いている。私はどれも見た事ない作品だった。ひたすら詳細に内容が語られている形式なので面白いのかというとそうでもないなという感想。ミステリっぽかった窓という映画は読んでいてハラハラ出来て面白そうだなと思ったくらい。2021/01/15
Gen Kato
2
和田誠氏の映画エッセイだからおもしろくないはずがない、と期待して読みはじめた、のだけど。あらすじが詳細すぎるかなあ… 「余談」をふくらませた方がもっと楽しく、というかそれこそ和田氏の映画エッセイのよさだったように思います。好きな映画も採り上げられていただけにいくぶん残念。2023/01/02