内容説明
人間とは何か…。人間の“個”としての解放を確固たる論理と強烈な演出で描き続けた映画監督・増村保造の世界。生誕90周年記念文庫、上・下巻、遂に完成!
目次
映画論+演出論(増村保造)(映画のスピードについて;ある弁明―情緒と真実と雰囲気に背を向けて ほか)
映画評論(増村保造)(ヴィスコンティとカステラーニの作風;ルキノ・ヴィスコンティ論 ほか)
自作解説(増村保造)(自作を語る;次回作『女の小箱・より 夫が見た』 ほか)
フィルモグラフィー 解説(藤井浩明)(増村保造映画監督作品;増村保造映画構成・脚本作品 ほか)
著者等紹介
増村保造[マスムラヤスゾウ]
1924年、山梨県生。東京大学法学部卒。1947年、大映株式会社に入社後、東京大学文学部哲学科へ再入学。1925年、イタリア国立映画実験センター留学し、フェデリコ・フェリーニ監督、ルキノ・ヴィスコンティ監督等に師事。帰国後、溝口健二監督、市川崑監督の助監督をつとめ、1957年『くちづけ』で監督デビュー。1971年、大映倒産後に藤井浩明、白坂依志夫とともに独立プロダクション「行動社」を設立。1986年11月23日、62歳で死去
藤井浩明[フジイヒロアキ]
1927年、岡山県生。早稲田大学文学部英文科卒。大映株式会社に入社後、東京撮影所企画部に配属。1968年企画部長、1971年取締役企画本部長。大映退社後、行動社を設立、映画プロデューサーとして活躍。2014年6月21日、86歳で死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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