内容説明
70’s~90’s釣りの愉しさ、生きることの愉しさ…。苦いユーモアと切なさがにじむ絵とエッセイで綴るつげ忠男のライフスタイル。
目次
ある日の釣行
雨の北浦で変った釣師を見た
滅びるヘラブナ 滅ぼす人間
「落ちろ!落ちてしまえ」
陽気過多
利根の白い道
陽だまりの石仏たち
夜更けに…
コイぐるい
釣りの神様〔ほか〕
著者等紹介
つげ忠男[ツゲタダオ]
漫画家。1941年、東京生まれ。1960年頃から、実兄・つげ義春の影響をうけ貸本マンガに短編を発表。1968年以降「ガロ」、「夜行」、「COMICばく」などの雑誌へ断片的に作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nepenthes
3
釣り雑誌に連載されていた、つげ忠男先生のエッセイをまとめた本書。72~74年と88~91年の2期に分かれている。前半は漫画家として苦労していた時期で、後半は生活の余裕を手に入れてからの時期。この違いが面白い。のどかで平和な後半に対して前半は感性が漲っているような雰囲気があり、どこか虚空を眺めているような…どうにでもなれとでもいった感じの厭世的な孤独感がある。文章だけでなく絵にもそれは顕著に表れている。その心象風景や描写がまたとても良く、なかなかどうして芸術や創作にはそういうところがあるのだなと思う。2023/11/18
GO-FEET
1
やっぱり、釣りはエエなぁ~ ★★★★2015/03/09