内容説明
僧侶で写真家と、おばあちゃんが暮らす佐渡島のお寺に、柴犬のハナがやってきました。大好物のお魚をもらい、山を駆け、海に出る。春夏秋冬。きょうは、どんな日になるかな。
著者等紹介
梶井照陰[カジイショウイン]
1976年生まれ、新潟県出身。1999年高野山大学密教学科卒業。1995~1999年、高野山で修行。ベトナム、カンボジア、パプアニューギニアなど、世界各国を訪ね、積極的に取材して歩く。2004年、佐渡の波を撮り続けたシリーズで第1回フォイル・アワードを受賞、写真集『NAMI』を発表する。同作で、2005年度日本写真協会新人賞を受賞。現在、佐渡島にて真言宗の僧侶をしながら、写真家としての活動をおこなっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ネギっ子gen
55
【今、この時を精いっぱい生きていく】認知症も進んできた祖母との2人暮らしに行き詰まっていた2020年のある晴れた9月、柴犬のハナが佐渡島にやってきた。僧侶で写真家の著者が、祖母とハナとの春夏秋冬を写した写真に言葉を添える。<祖母はよく、「ののさん」に手を合わせる/「ののさん」は尊いもののこと/太陽も「ののさん」かな>。<入我我入/ついに悟りを開いたと思ったら、/吹雪で前が見えないだけでした>。<祖母は何度も同じ話をするので、正直疲れる/ハナはそんなことないのかな>。無常なる浮世、癒されたい方にお薦め 🐶2024/01/01
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
15
久しぶりに読んだ本(写真集)。認知症の祖母と佐渡島で暮らす僧侶で写真家の梶井さんが迎えた雌の柴犬ハナ。佐渡島の自然や集落の暮らしの様子、海と船、漁でとった魚、柴犬ハナちゃんと喧嘩しながらも愛おしむ祖母。やんちゃな気質のハナちゃんの様子が可愛いらしい。2024/02/18
れい
7
【図書館】はなちゃんとおばあちゃんの、主人公が二人居るように感じた。温かくのどかで平和な時がゆったりと流れているかと思って読んでいたら、はっと自分の中に重い衝撃が走った。諸行無常。おばあちゃんは覚えている人たちの心の中に住処を変えたんだと感じた。そしてまたはなちゃんと著者の時間が流れていく。少し前とは違う風の中で。2023/11/04
kaz
2
ちょっと切ないけれど、癒される。図書館の内容紹介は『認知症も進んできた祖母との2人暮らしに行き詰まっていた2020年のある晴れた9月、柴犬のハナが佐渡島にやってきた-。僧侶で写真家の著者が、祖母とハナとの春夏秋冬を写した写真に言葉を添える』。 2024/02/12
きくらげ
0
佐渡ヶ島に暮らすお寺の犬ハナちゃんの写真集。カメラマンはお寺の僧侶でもある梶井照陰さん。 佐渡ヶ島の四季とハナちゃんの写真がメインだけど、梶井さんの島での暮らし、僧侶、カメラマン、畑仕事、漁師(多分自家消費専用)の掛け持ちやおばあさんの事が巻末に少し書いてあって、読んでいてしみじみとした。2025/05/10
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