内容説明
世界のすみっこで生きる人々がはなつ、光のしぶき。NYから届いた、ナイン・ストーリーズ。
著者等紹介
桐江キミコ[キリエキミコ]
関西で生まれ育つ。上智大学外国語学部卒業後、イェール大学大学院、コロンビア大学大学院で学んだ。ニューヨークに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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uni
4
こ気味よいエッセイ風。おしりのまつげって何だろなぁ、尻毛の比喩?とかぼーっと思ってて気づけば購入。違いましたけれども。9つの短編集。女友達と酒飲みながらとめどもなく語り続けるあのけだるい、それでいて、幸せを模索する夜を、そのまま文章にした感じ。とりたてて好きなジャンルの本ではないのですが、この本の特筆すべき所は、著者が無理くりに人を悪く言わない所(笑)不満を口にしてるようで、やんわり肯定。嘘でしょ。胡散臭い。そこがいいのですよね。毒を吐くだけの世渡り下手な女なんて、駄目よね。(笑)2013/12/08
キミコ
2
ここ数年でイチバン沁みた。手元に置いとく。2013/09/08
のゑる
1
9篇のエッセイのような短編集。作者の体験談のようだけれど、アメリカの登場人物があまりに個性的なので、少しはフィクションの部分もあるのかしらと思いながらも、でもアメリカだしな……と納得もしてしまう。生まれ育った場所を飛び出してアメリカでたくさんの人に揉まれ、授業や文化や生活は全部異なるけれど、心と心がぴたりとくっつく人や言葉は通じてもどうしてもそうなれない人もいる。「今までで一番うれしかったことは何ですか」など考えさせられる観点が多く、心の琴線に触れる優しい語り口が心地よい。2022/07/24
memom
1
9つのストーリーからなる短編集はエッセイのような趣で読みやすかった。印象に残ったのは第2話“シジミの心”「人生にはわからないこと、答えの見つからないことがたくさんあると思う、というより、答えが出ないことがいっぱいあるのが人生だと思うのよ。」という一文が心に響いた。2016/11/10
りかさん
0
濃く深く生きるということは、パラシュートで飛び降りたり、バンジージャンプをしたりすることではなくて、毎日の生活を踏みしめて地道に生きること。。。 もいっかい、ゆっくり読みたい。。。2014/05/05