内容説明
山田家四人と拾われた動物たちを乗せ、定員二人の小型トラックは今日も行く。尼崎出身のファッションデザイナー、アヴァンギャルドな家族の日々を綴る。
目次
デザイナー
母の手帳
父の手帳
ドライブスルー
大人になったら
ジェームス・ブラウンの家
亀
母のインスタレーション
さようなら、ご婦人たち
誘拐〔ほか〕
著者等紹介
山田かおり[ヤマダカオリ]
1974年兵庫県尼崎市生まれ。京都芸術短期大学(現・京都造形大学ファッション科)卒業。卒業後、ファッションブランド「QFD」を立ち上げる。CM、舞台、ファッション誌に衣装提供(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
chimako
94
何と言うゆるさ。そして何と言う愛すべき人たち。「ニコールマンキッド」「まだ梅雨入りもしてないのにの歌詞」「霊のお姉ちゃん」「弁当の鉄人28号」……書ききれない。ゴルフの事ばかり書いてある手帳を捨てる父、拾う母。何だろう、楽しそう。お父さんがハンサム(バリバリ昭和)で驚く。ペットやぬいぐるみにつける名前がめっちゃいかしてる。我家の犬の「ナチグロ」もかなりいけてる。ぬるま湯に浸かっているような読み心地。あちこちに開いて二度読み。2017/06/29
ユカ
53
読友さんが読まれていて。読みました。すごく良い。すごく笑えるし,著者と同世代なので,子どもの頃に感じていたその時代の空気感もわかります。おじいが最高。山田かおりさんに,エッセイをたくさん書いてほしいです。2017/05/30
ダリヤ
46
関西にくらす家族はこんなたのしい家族ばかりなのかもしれないとおもえるくらい、ほんとうにたのしかった。わたしのかぞくのおもいでにも、こんなかわいくわらえることがあっただろうか、おもいだせない。きょうれつすぎて、山田家、ほんとすき。フライドポテトをポテトチップとたのむおとうさんがたまらない。家族写真、もうちょっとほしかった。ってかみたい。ひでちよ、ほしい!2014/08/11
野のこ
40
くんくん。この本、子供のころに嗅いだことのあるような懐かしいにおいでした。色あせたような紙質で本棚の奥に大切に仕舞ってあった日記のよう、幼き頃の写真はたまたま挟んであったみたいであらっ♪って気持ちになりました。妹さんのゆるゆるイラストと家族の楽しいエピソード、たまらんなぁ。山の手線のゴジラの優しさにはほっこりしました。あと「二コールマンキッド」ん?二コールマンキッドさんじゃなかったっけ?となっちゃった 笑2017/07/23
Gotoran
35
「しあわせ読書のすすめ」掲載のコラム:本のソムリエと山田姉妹の対談にて本書を発見。あたかもジャリン子チエみたく関西人独特の視線(ノリとツッコミ)で母のこと、父のこと、妹のこと、身の回りの些細な日常の出来事を綴る。人情味、ウイット、ユーモアがいっぱい。笑える。共感と共に人の温かさを感じる。著者の個性的なギャグに溢れた家族愛がストレートに伝わってきた。妹まきさんの個性的なイラストが彩りを添えてくれている。2013/02/05