内容説明
「事実」は知るほどに野蛮さと理不尽さに満ちている。しかし敢えてそこに立ち向かう、“ノンフィクションライター”とは何者か。20世紀を生きたノンフィクション作家の目に入り込み、彼ら自身を照射する最も危険な超ノンフィクション!『プロレス少女伝説』『小蓮の恋人』『十四歳』等で知られる井田真木子の、最後のメッセージ。
目次
第1章 トルーマン・カポーティとランディ・シルツ(“切実さ”について;彼らはどこで“生まれた”か?;僕は勉強ができない;彼らのミステリー)
第2章 『さもなくば喪服を』と『きけわだつみのこえ』(“喪”の時間;固茹で卵がある風景;戦争で死ぬこと、病院で死ぬこと;固茹で卵のその後)
第3章 カール・バーンスタイン&ボブ・ウッドワード『大統領の陰謀』(敗者の烙印;ウッドワードの断言、バーンスタインの逡巡;バーンスタインさん、もうおわりですか?)
著者等紹介
井田真木子[イダマキコ]
1956年神奈川県生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科卒業。『プロレス少女伝説』にて第22回大宅壮一ノンフィクション賞、『小蓮の恋人』にて第15回講談社ノンフィクション賞を受賞。2001年3月14日逝去
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