内容説明
俺は死体カメラマンだ!死体の誘惑。タイ・コロンビア・ロシア・メキシコ・ブラジル…世界各国の殺戮地帯を渡り歩き、これまで撮影した死体は1000体以上。元AV監督の死体カメラマンが綴る渾身のノンフィクション。日本的「良識」への檄。
目次
タイ
コロンビア
ロシア
メキシコ
ブラジル
日本
著者等紹介
釣崎清隆[ツリサキキヨタカ]
1966年富山県生まれ。慶応義塾大学文学部卒。高校時代から自主映画製作を開始し、AV監督を経て’94年“ヒトの死体”専門のスチールカメラマンとなる。タイ、コロンビア、ロシア、メキシコ、ブラジルなど、世界各国を渡り歩き、これまで撮影した死体は1000体以上。’95年NGギャラリーにて初個展。雑誌「BURST」を中心に作品を発表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鬼灯の金魚草
27
かなり言葉を選ばなければならないが、タイの死体に対する雑さも徳を積むという行為になるのだろうか?死というものは我々の身近に常にあるのであって本来は隠すものでは無いような気がする。しかし、この本の中のように不慮や突然の死を受け入れ難いのもまた事実。畳(フローリング?)の上で死にたいのは本音なのかな。2017/09/15
みや
24
読書会紹介本。死体カメラマンが世界各国を巡るノンフィクション。死体写真がもろに掲載されているのだが、あまりにも美しく惨たらしいため、スプラッター映画と同じような感覚で楽しんでいた。生々しさを感じないのは、私が死体の臭いを知らないからなのかもしれない。各国の死体観を比べると環境によって死に対する認識が変わり、死への認識によって生の考え方が変わるのだとよく分かる。日常から必死に「死」を隠蔽しようとする日本が平和で正しいとは到底思えなくなってしまった。教育水準の向上と死体雑誌の売り上げが反比例するのは興味深い。2018/08/03
奴が岳魚
1
死体写真家の釣崎清隆さんが、死体を求めて世界中を彷徨い歩く、ルポタージュである。非常に読ませる文章で、面白いし、まあ死体写真であるから、当然グロいはずなのだけれど、いや実際グロいんだけれど、何処かカラッとしていて、常々死を隠蔽し遠ざけようとすればするほど、死は隙間から滲み出て、黒く纏わり付き、やがて孤独死なんてどうでも良いモノにすら怯えてしまう日本人社会の脆弱さが馬鹿馬鹿しくなるくらい、現象としての死、物体でしかない肉体が、映し出されている。サブタイトルが良くない2014/02/08
0
なんで知ったかは忘れた。けど日本にもこういうものはちゃんと存在してるんだな、と思って買ってみた。個人的にだけれど、世界の他の国だと、死への価値観の違い?とかから死体の扱いとかも全然違うんだなあと思った。著者の記すレスキューの日常みたいなのも面白い。後最後の死体は著者にとってなんなのか、みたいなくだりも好きだ。2013/11/30
シミバチョフ
0
超名著2011/09/24




