内容説明
土人形や郷土玩具にも歴史があり、人との出会いや交流にも歴史がある。不破哲三、七加子夫妻が40年にわたって集めた土人形が約千二百体。全体で四千五百個にのぼる郷土玩具の中から一部を選び、庶民文化のぬくもりを伝える。夫婦初の共同著作。
目次
1(“姫・政岡”との出会い(七加子)
歌舞伎物のこと(哲三)
岐阜探訪―歳での宝探し“姫”土人形の作者と出会う(七加子) ほか)
2(花巻人形―いよいよ東北へ(七加子)
東北各地の郷土人形―歴史をふりかえりながら(哲三)
関西の土人形たち(哲三) ほか)
3(高松と宇土―二つの伝統張子(哲三)
九州の土人形たち(哲三)
米軍占領下の沖縄で―沖縄張子の“金太郎”(哲三) ほか)
著者等紹介
不破哲三[フワテツゾウ]
本名・上田建二郎。1930年東京生まれ。東京大学理学部物理学科卒。1947年日本共産党入党。1970~2006年党書記局長、委員長、議長を歴任。1969~2003年衆議院議員11期。現在、党社会科学研究所長。科学的社会主義の研究書をはじめ政治、歴史、文学、登山など著書多数
上田七加子[ウエダナカコ]
1929年長野県諏訪郡生まれ。1948年日本共産党に入党。1949年不破哲三(上田建二郎)と婚約、1953年結婚。以来ともに支え合って活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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秋津
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日本共産党の要職を歴任した筆者が夫婦で集めた様々な土地の郷土人形、郷土玩具など、自身のコレクションを出会った人たちとの思いでとともに紹介している一冊。 遊説の合間のちょっとした時間で覗いた土産物屋や骨董屋での出会いといったエピソードや、人形などの説明からは「本当に好き」という感じがはっきり読み取れて良い。 集めるものの的を絞った上で古いものから現代作家のものまで幅広く集められていて(勉強不足故ですが)大変面白く読むとともに、ものの方からやってくるタイプのコレクターなのかとの印象を受け、羨ましいなーと。2018/12/22