内容説明
本書は、渡辺氏が明治十三年に出生し、昭和二十六年に没するまでの数奇な運命を、豊富な資料に基づいて各時代の内外の動向を背景とし、多数の写真等を挿入して正確、かつ客観的に描いている。
目次
第1章 渡辺(旧姓大河原)三郎、誕生から古河鉱業所入社まで
第2章 渡辺家に入夫、そしてドイツ留学
第3章 苗の死、日本特殊鋼の創立
第4章 日本特殊鋼の創業
第5章 拡大期、量産(電気炉―圧延)への移行
第6章 日本特殊鋼株式会社の設立、羽田工場建設そして開戦
第7章 太平洋戦争
第8章 終戦と渡辺最後の活躍
第9章 教育、学術部門の渡辺
第10章 渡辺の刀剣収集
著者等紹介
矢島忠正[ヤジマタダマサ]
1937年生まれ。1960年、東北大学工学部金属工学科卒。1960年、日本特殊鋼株式会社入社。1963~64年、スウェーデン王立工科大学に留学。1971年、同社で取鍋(LF)精錬法を開発。1976年、合併により大同特殊鋼に移籍。AOD―CB法、VCR法を開発を指導。生産技術部長、常務取締役を経て1995‐2001年、大同精密工業代表取締役社長を歴任
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